LUXMAN 
D-500X's L-570 L-540

 


「音符を書くのが面倒です」
姉への手紙でモーツァルトはそうもらしている。即興のように次々と湧き上がる
音楽。五線譜はいつも彼の頭の中にあった。彼はノートをとらず、ピアノで試しに
弾いてみることもしない。しかしそれらの音たちは、吟味し尽された黄金律
に基づいて存在し、一つの音、一つの休符さえ動かせぬ完璧な音楽を形成してい
た。モーツァルトの楽譜には修正の跡がほとんどない。まるで名工の一刀彫りの
ように一気に書き上げるその作品には、みずみずしい生命感がみなぎっている。
彼がとりわけ愛した「ピアノと管楽器のための五重奏曲」の美しい音の鼓動は、
モーツァルトという肉体を借りたミューズ神のつぶやきかも知れない。まばゆい
生命を放射して駆け抜ける音楽。モーツァルト、それは永遠を映す一瞬の輝き。


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