オーディオの足跡

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T-5の画像
 解説 

ヤマハ独自の技術を投入すると同時に、誰にでも簡単に使いこなせるように使いやすさも追求したAM/FMステレオチューナー。

回路構成は、3連バリコンとJ-FET採用のフロントエンド→新開発のユニレゾナンスセラミックフィルタによるIFステージ→ワイドレンジバランスドタイプレシオディテクタ→DC-NFB-PLLステレオデコーダ→オーディオ段となっており、ローインピーダンスループアンテナを採用したAM部とともに、音質を重視した設計となっています。

フロントエンドには、ワイドエアギャップ3連バリコンとローノイズで高周波特性に秀れたJ-FETを採用しており、不要電波をシャープにカットする秀れた妨害排除特性を実現しています。

IF段には、高周波特性とオーディオ特性の両立を目指したユニレゾナンスセラミックフィルタ3素子とトランジスタ1段+リミッタ効果の秀れたカレントリミッタ付差動増幅回路により構成されています。

MPX回路では、信号を漏れなく伝達するためにハイスルーレイトのDCアンプを基本にしたヤマハ独自のDC-NFBスイッチング回路を採用しています。
回路的には信号系すべてのアンプをDC構成のハイスルーレイトの高速アンプとし、ほとんどをIC化しています。
このICはトランジスタ140個抵抗140本、その他ダイオード、コンデンサなど約290素子を20ピンデュアルパッケージに納めたもので、オーディオアンプと同時に特性改善のためのNFBをかけたDCアンプ構成となっており、超低域から高域まで歪やノイズが少なくなっています。

チューニングメーターにはダイアル指針である赤いLEDをはさんで左右にグリーンのLEDを配したオプティカルバランスタイプのチューニングメーターを採用しており、左右のLEDの明るさが一致したときに、セパレーションが最良になります。

シグナルメータは、妨害検出フィルタとAGCアンプにより広い入力レベルを高速応答の6点LEDにより正確に表示します。
また、ヤマハ独自の妨害検出方式により、強入力まで飽和することなく、マルチパス・フェージングなどの不要電波を指示値の低下やフラつきとして指示するものとなっています。

AMでもいい音が楽しめるように音質を重視した回路構成とともに、ローインピーダンスループアンテナを装備しています。

カセットデッキ等での録音レベルの目安になるテスト信号(333Hz)発生回路を搭載しています。

機種の定格
型式 AM/FMステレオチューナー
<FMチューナー部>
受信周波数 76MHz~90MHz
50dB S/N感度 mono:3μV(14.8dBf)
stereo:40μV(38dBf)
実用感度(84MHz) 300Ω:1.7μV(9.8dBf)
75Ω:0.85μV(9.8dBf)
イメージ妨害比(84MHz) 60dB
IF妨害比(84MHz) 90dB
スプリアス妨害比(84MHz) 80dB
AM抑圧比(IHF) 60dB
キャプチャーレシオ(IHF) 1.5dB
実効選択度(IHF) 50dB
SN比 mono:84dB
stereo:80dB
全高調波歪率
mono 100Hz:0.05%
1kHz:0.05%
6kHz:0.08%
10kHz:0.1%
stereo 100Hz:0.1%
1kHz:0.07%
6kHz:0.1%
10kHz:0.15%
IM(混変調)歪率 mono:0.05%
stereo:0.1%
ステレオセパレーション 1kHz:50dB
50Hz~10kHz:45dB
周波数特性 50Hz~10kHz、±0.3dB
30Hz~15kHz、+0.3 -1dB
サブキャリア抑圧比 35dB
ミューティングレベル 5μV
<AMチューナー部>
受信周波数 525kHz~1605kHz
実用感度(IHF) 15μV
選択度(1000kHz±9kHz) 27dB
SN比 52dB
イメージ妨害比 40dB
スプリアス妨害比 50dB
全高調波歪率 0.3%
<総合>
出力レベル/インピーダンス FM(100%変調1kHz):500mV/4kΩ
AM(30%変調1kHz):170mV/4kΩ
Rec Cal(333Hz、FM時の50%変調出力に相当):250mV/4kΩ
定格電圧、周波数 100V、50Hz/60Hz
定格消費電力 9W
外形寸法 幅435x高さ92x奥行341mm
重量 4.4kg