オーディオの足跡

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NS-6HXの画像
 解説 

HXシリーズのトールボーイ型スピーカーシステム。

中域と高域には新開発のウェーブガイドホーンを装備しています。
従来のスピーカーでは高音域に至るまで指向性が広く設計されており、スピーカーからの直接音に対する間接音(壁面などからの反射音)の比率が高いものとなっていました。しかし、間接音がエフェクトとして収録されているマルチチャンネルソース再生では製作者の意図しない間接音が発生してしまい、正確な再現を妨げる一因となっていました。
HXシリーズでは指向性制御の手法として使われてきたウェーブガイド技術を応用しており、独自のウェーブガイドホーンを採用する事で間接音の発生を厳密にコントロールしています。ウェーブガイドホーンの材質は試聴によって厳選された高精度アルミダイキャスト製で、ホームシアターユースに最適化された左右方向135度、上下方向120度の指向特性によってシアターサウンドの音場感を高めています。

低域には20cmコーン型ウーファーを搭載しています。
振動板にはWSD(White Spruce Diaphragm)振動板を採用しています。この振動板はHXシリーズのために新開発されたもので、カナダ産のスプルース長繊維をほぼ100%使用しており、自然な音色と強靭さを持たせています。
さらに、角線エッジワイズ巻ボイスコイルやアルミダイキャスト製フレームを採用する事でデジタルシアターサウンドのための広ダイナミックレンジと自然な音色を実現しています。

中域には13cmコーン型ミッドレンジを搭載しています。
振動板にはウーファー同様にWSD振動板を採用しており、角線エッジワイズ巻ボイスコイルやダイキャスト製フレームを採用しています。

高域には3cmドーム型ツィーターを搭載しています。
振動板には30ミクロン厚のアルミダイアフラムを採用しており、専用設計のディフューザーによってファインチューンが施されています。

ネットワーク部にはウーファー用とミッドレンジ/ツィーター用のネットワークを分離した独立式ネットワークを採用しており、コイル~コイル間やコイル~コンデンサ間など近接したパーツの相互間で発生するクロストーク歪を低減しています。
全てのネットワークには一般的なプリント基板方式ではなく、リード線を用いてパーツやユニットを最短距離で結ぶダイレクトコネクション方式を採用しています。また、コンデンサやコイルにはスタジオモニターなどで実績のある高品位パーツを採用し、内部配線材には低損失の高級ケーブルを採用する事でネットワークに起因する音質劣化やエネルギー損失を最小限に抑えています。

エンクロージャーにはバスレフ方式を採用しています。
組み立てには総三方留め構造を採用しており、応力が集中する角部分全てを寄木細工のように堅固に組み合わせる事で優れた剛性を確保しています。また、バッフルボードには25mm厚のものを採用しており、大音量再生時における不要共振を低減しています。
外観はリアルウッド突板仕上げが施されており、カナダ産ハードメープル材にヤマハの高級木目ピアノと同じウレタンオープンポア塗装がされています。

入力端子にはバイワイヤリング接続にも対応した金メッキ仕上げのスピーカーターミナルを採用しています。

脚部には専用デザインのアルミダイキャスト製スタンドを採用しており、床面への接地性を高めて音響的に優れた特性を発揮しています。

機種の定格
方式 3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・フロア型・防磁設計
使用ユニット 低域用:20cmコーン型
中域用:13cmコーン型
高域用:3cmドーム型
再生周波数帯域 45Hz~50kHz -10dB
インピーダンス
出力音圧レベル 91dB/2.83V/m
許容入力 100W
最大入力 300W
クロスオーバー周波数 600Hz、4kHz
外形寸法 幅364x高さ1,052x奥行397mm
重量 29.0kg
付属 スピーカーコード(4m)