YAMAHA NS-30
¥69,000(1本、1968年発売)
解説
ヤマハの第一作目にあたるスピーカーシステム。
低域にはヤマハ独自のNS型ウーファーJA-6002を搭載しています。
NS型はピアノの響板をヒントに開発されたもので、コーンスピーカーのピストン運動とは全く異なった板の屈曲が生む分割振動を追求しています。振動板の材質は200種以上のテストから選択された独特のプラスチックフォームを使用しています。これにより外部湿気による品質変化を防ぎ、しかも比重が極めて軽いため振動に必要な電気エネルギーの効率も優れたものとなっています。
駆動部にはヤマハが特許を持つ超異方性高性能磁石を使用しており、歪を低減しています。
このユニットの特長として、振動板の面積が広いため音の広がりが良く、しかも多重共振系なので高域では多数の領域に分かれて振動するため巨視的に見た場合指向特性は周波数によらないなどがあります。また、後面開放エンクロージャーで十分使用でき密閉箱での箱内空気のコンプライアンスを考慮する必要がありません。
中域には30cmコーン型スコーカーであるJA-3053を搭載しています。
高域には5cmホーン型ツィーターであるJA-0503を搭載しています。
中域と高域用にレベル・コントロールを搭載しています。
エンクロージャーは前面が開放型となっており背面に向けてJA-6002をマウントした独特のレイアウトとなっています。
このようなレイアウトなので、壁から最低5~10cm離した設置を推奨していました。
外観はアメリカンウォルナット仕上げが施されていました。前面のネットは取り外しが可能です。
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試作モデル?
JA-6002のユニット構造(マグネット・フレーム)が異なります。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・3スピーカー・前面開放方式・フロア型 |
使用ユニット | 低域用:NS型(JA-6002) 中域用:30cmコーン型(JA-3053) 高域用:ホーン型(JA-0503) |
再生周波数帯域 | - |
クロスオーバー周波数 | - |
インピーダンス | 8Ω |
出力音圧レベル | - |
許容入力 | 30W(連続) |
外形寸法 | 幅740x高さ1,030x奥行315mm |
重量 | 35kg |