YAMAHA AX-640
¥49,800(1990年発売)
解説
シンプル&ストレート設計が施されたプリメインアンプ。
デジタルソースの高ダイナミックレンジに対応し、信号周波数やスピーカーインピーダンスに左右されない安定した電源を得るため、LiD(Low-impedance Drivability)電源を搭載しています。
これにより余裕をもったローインピーダンスドライブ能力を獲得しています。
機能の異なるプリ部とパワー部を分離し、各々を独立させることで相互干渉を低減しています。
また、電源も独立給電とし、微小信号を扱うプリ部にはレギュレータを配すなど、クリーンな状態を維持した信号伝達の実現を図っています。
CDダイレクトポジションとトーンダイレクトスイッチを搭載しています。
CDダイレクトでは音楽信号がメインボリュームに直接入力され、トーンバイパスをONにすると、全ての入力がトーンコントロールをパスしてパワーアンプ部へ直結されます。
信号用のパーツにはクオリティの高い金属被膜抵抗を採用しています。
その他にも、CD入力ピンプラグやスピーカー出力端子には金メッキを採用し、OFC電源コードやGTレッグを採用しています。
ビデオデッキ用のVCR/AUXも備えた6入力端子を搭載しています。
また、小ボリュームリスニング時に低域の量感不足をボリュームに応じて補正する、コンティニュアスラウドネスを搭載しています。
通常のスピーカードライブだけでなく、ヤマハ・アクティブ・サーボ・スピーカ対応としています。
ヤマハ・アクティブ・サーボ・テクノロジーは、スピーカ側のヘルムホルツレゾネータ理論とアンプ側の負性インピーダンス工藤回路によって実現しており、スピーカのサイズや形状にとらわれず、小型システムでも優れた低域再生を可能としています。
ボディカラーにはチタンカラーとブラックの2バリエーションがありました。
機種の定格
型式 | プリメインアンプ |
定格出力(20Hz~20kHz) | 105W+105W(6Ω、0.015%) |
入力感度/インピーダンス | Phono MC:160μV/220Ω Phono MM:2.5mV/47kΩ CD他:150mV/47kΩ |
全高調波歪率 (20Hz~20kHz) |
Phono MC:0.007% Phono MM:0.003% |
S/N比(IHF-A) | Phono MC:70dB Phono MM:86dB CD他:102dB |
実用S/N比 | 110dB(CD他、Vol-22.5dB) |
トーンコントロール | Bass:±10dB(350Hz) Treble:±10dB(3.5kHz) |
コンティニュアス・ラウドネス | -40dB(1kHz、最大補正量、聴感補正カーブによる) |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 185W |
外形寸法 | 幅435x高さ139x奥行330.5mm |
重量 | 9kg |