Well-Tempered Black Classic
¥560,000(1990年代後半頃?)
解説
独自の技術を投入して開発されたレコードプレイヤー。
ターンテーブル部にはソリッド・ブラック・アクリル材に鉛と特殊樹脂の混合ダンピング材を張り合わせた二重構造となっています。
ターンテーブルの軸受にはフリースタンディング軸を採用しています。
この方式では全くフリーなターンテーブル軸がシリコンオイルの槽の中で下にスラストの一点、あとはスピンドルの上と下で二点ずつ点接触してシリコンの中を泳いでいる形となっています。
ベルトドライブのベルトの張力によって直立しており、動作中はガタがありません。
駆動モーターにはACシンクロナスモーターを採用しています。
このモーターは4.5kgの鉛ブロックにマウントされており、流体粘性物質であるモリブデン液でダンピングされ、抵抗を介してトルクを弱め、コギングを最少にしています。
アームパイプはピュアストレートのアルミ合金製となっており、内部には特殊軽砂が充填されています。
また、アームコードはカートリッジからピンジャックまで直結となっており、6N高純度銅線を用いることでノイズ低減を図っています。
アーム軸受部には世界初のベアリングレストーンアームを採用しており、機械的なアーム軸受を排除しています。
この方式ではアームパイプに直結された回転円盤が2本のナイロン糸で吊り下げられており、シリコン液の中を泳いでる構造となっています。これにより機械式ベアリングで必然的に発生する機械的な遊びを排除しています。
シリコン制動作用を用いた自動針圧補正機能を搭載しています。
レコード溝の振幅の大きい時は針圧とアンチスケーティングを自動的に増加するといった具合で溝に対して針先が常に安定するようになっています。
シリコン制動によって全てのカートリッジに適合しており、重量級、軽量級、ハイコンプライアンス、ローコンプライアンスの様々なカートリッジが使用できます。
シリコン制動方式によってレコードの反りによる上下動にも柔軟に従い、一定の針圧となります。
プレイヤーボードは三層のメダイト・ファイバー製となっており、三層の間に振動吸収材が処理されています。
さらにハードサスペンションシステムを採用しています。
機種の定格
型式 | アナログプレイヤー |
トーンアーム形式 | スタティックバランス型 |
駆動方式 | ベルトドライブ(33.3/45rpm、ベルト掛け替え) |
付属機構 | インサイドフォースキャンセル・高さ・ラテラル調整 |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz(プーリ交換で対応) |
外形寸法 | 幅480x高さ180x奥行390mm |
重量 | 本体:14.5kg (モーター部:4.5kg) |