オーディオの足跡

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Wadia15の画像
 解説 

新世代Wadiaならではの技術的成果を盛り込んで開発されたデコーディングコンピューター。

Wadia15では、スーパーデチューンドエンクロージャーや、1991年にWadiaが実用化試作品を発表したD/A出力によって直接スピーカーを駆動するパワーDAC技術を応用したI/V変換セクション、超高精度デジタルボリュームなどの技術的成果を盛り込んで開発されました。

D/A変換部にはディジマスターソフトウェアによる32倍リサンプリング・ダイレクトD/A変換方式を採用しています。
この方式では先行情報を1サンプルごとに高速演算処理することで時間軸における補間精度が比百的に高まり、複雑な音楽信号の忠実な再現を実現しています。中心となるのは2基の超高速演算DSPで、AT&T DSP16Aで、総合演算能力36MIPS、演算分解能36ビット(216dB)という高精度な信号処理を実現しています。
また、D/Aコンバーター部にはWadia9と同等のバーブラウンPCM63 コリニアDACを片チャンネル当たり2基搭載しています。

デジタルボリュームコントロールを搭載しています。
独自のスケーリングアルゴリズムによって最大21ビットの分解能を実現し、仮に音量を-30dBまで絞った状態でもCD本来の16ビットを上回る精度を確保しています。これにより従来パワーアンプ入力との間に挿入されていたコントロールアンプやパッシブアッテネーターによる音質的影響から開放されています。
さらにパワーDAC技術を応用した高出力I/V変換回路の採用によって、D/A出力~パワーアンプ間の完全直結を実現しており、出力インピーダンスは1Ω以下に抑えられています。

CDトランスポートWadia7でも実証されたスーパーデチューンドエンクロージャーを採用しています。
最大約18mm厚のアルミ合金パネルを強固に組み上げた高剛性エンクロージャーに高度な解析に基づく電磁的チューニングを実施し、さらに基板やプリントパターン、パーツの配列に配慮することで共振を効果的に分散しています。
さらに、外乱に強い安定したセッティングを実現するため、1本ごとに高さ微調整の可能なピンポイントタイプの脚部を装備しています。

入力端子はSTタイプ光端子を含む合計6系統を装備しています。
入力回路にはWadia独自のRockLokクロックリカバリーサーキットを搭載しており、ここでデジタル信号をリクロッキングして再送出することでジッターフリーのデジタル信号が内部形成され、入力信号に含まれるジッター成分を2500分の1まで低減しています。

ワイヤレスリモコンが付属しています。
このリモコンでは入力切換やデジタルボリュームの音量調整、Wadia製CDトランスポートの操作が可能です

機種の定格
型式 D/Aコンバーター
デコーディング方式 ディジマスター
リサンプリングレート 32倍
分解能 21ビット
出力帯域幅 DC~20kHz
バスアンドリップル 0
CPU能力 36MIPS
演算分解能 216dB(36ビット)
対応サンプリングレート 48、44.1、32kHz
リクロッキング RockLok方式
位相反転 デジタル領域
アナログ出力 高出力I/Vデバイスによるダイレクトカップリング構成
出力レベル 13dBV(0dB基準)
チャンネルセパレーション 110dB以上(1kHz)
デジタル入力 ST光:2系統
EIAJ光:1系統
S/PDIF(同軸BNC):1系統
AES/EBU(XLR):1系統
オーディオ出力 バランス(XLR):1系統
アンバランス(RCA):1系統
出力インピーダンス 1Ω以下
PC基板 11層信号搬送基板、大型多層電力パターン
アップデート プログラマブルゲートアレイチップおよびROMチップ交換によりサポート
筐体 スーパーデチューンド・エンクロージャー
(航空機用コンピュータークオリティ・無垢アルミニウムプレート使用)
電源トランス トロイダルトランス
電源 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 25W
外形寸法 幅350x高さ92x奥行407mm
ポイント受けベース使用時:高さ96mm
重量 9.0kg
付属 ワイヤレスリモコン
ポイント受けベース(4個)