VICTOR TD-W511
¥59,800(1987年頃)
解説
多機能リモコンを搭載したダブルクイックリバース・デッキ。
デッキA、Bの両方にテープをいれ、リバースモードを設定して再生すると、デッキAのA面→B面→デッキBのA面→B面→デッキAのA面・・・2本のテープが一つにつながったように長時間再生が可能です。
再生中にもう一方のテープを入換える事も可能です。
シンクロRECスタート機能を搭載しており、再生側のデッキAをミュージックスキャンさせたりストップすると、録音側のデッキBは自動的に約4秒のブランクを作ってポーズ状態で待機します。また、ダビングの再スタートもワンタッチでできます。
また、デッキBの録音が終わると、デッキAも同時に止まるシンクロダビングストップ機能も搭載sています。
さらに、リピートモードでのダビング中は、デッキBのA、B両面の録音が終わるまで、デッキAは再生を繰返します。
これらの機能は倍速・定速どちらでも可能です。
駆動系にはファインアクシス・クイックリバース・メカニズムを搭載しています。
音質に影響を与えるヘッドは、録再&消去ヘッド一体で回転し、フォワード、リバース両方向のアジマスとカセットハーフガイド高さの独立した調整を可能にして高品質化を図っています。
また、マイコン制御によるテープ反転検出、2モーターフルロジック+メカ駆動専用モーターにより、正確でスピーディかつ静かなリバース動作を実現しています。
アンプ回路は、回路内からコンデンサを追放したDC構成を採用しており、低歪、高リニアリティ化を図っています。
ノイズリダクションとしてドルビーB/C NRを搭載しています。
デッキ操作が離れたところから行えるよう、ワイヤレスリモコンを付属しています。
デッキA、Bの独立した操作キーを始め、シンクロダビングキーやデジタルカウンター表示、デジタルピーク表示の切換えなどが可能です。
ディスプレイには、走行状態を表示するモードインジケーターや7分割のLCDピークメーター、4桁デジタル表示のテープカウンターなどを表示できます。
録音や再生中にもう一方のデッキでミュージックスキャンや巻戻しなどの操作が独立して行えるよう独立操作ボタンを搭載しています。
前後1曲の頭出しが可能なミュージックスキャン機能を搭載しています。
シンクロ端子を搭載しており、シンクロ端子を装備したCDプレイヤーなどと組み合わせ、ワンタッチダビングが可能です。
オートRECミュートを搭載しています。
タイマーと組合わせる事で、タイマースタートが可能です。
テープの種類を自動検出するオートテープセレクターを搭載しています。
機種の定格
型式 | ダブルクイックリバースカセットデッキ |
ヘッド | デッキA:再生(メタパーム) デッキB:録再(メタパーム)消去(2ギャップフェライト)コンビネーション |
モーター(デッキA・B共) | キャプスタン・リール用:電子制御DCモーターx1 FF・REW用:DCモーターx1 メカニズム駆動用:DCモーターx1 |
テープ速度 | 定速時:4.8cm/s 倍速時:9.5cm/s |
ワウ・フラッター | ±0.15%W・Peak(EIAJ) 0.08%(WRMS) |
早巻時間 | 約95秒(C-60) |
周波数特性(EIAJ) | 30Hz~16kHz ±3dB(メタル、-20dB録音) 30Hz~16kHz ±3dB(クローム、-20dB録音) 30Hz~15kHz ±3dB(ノーマル、-20dB録音) |
SN比 | 54dB(EIAJ) 58dB(WTD、1kHz、3%3次高調波歪率、メタルテープ) Dolby B NR on:1kHzで5dB、5kHz以上で10dB向上 Dolby C NR on:500Hzで約15dB、1kHz~10kHzで最大20dB向上 |
歪率 | 0.5%(1kHz、3次高調波歪率、メタルテープ、EIAJ) |
チャンネルセパレーション | 40dB(1kHz、EIAJ) |
クロストーク | 60dB(250Hz、EIAJ) |
入力感度/インピーダンス | ライン(2系統):80mV/50kΩ |
出力レベル/インピーダンス | ライン(2系統):0.3V/5kΩ ヘッドホン:0.3mW/8Ω(適合インピーダンス8Ω~1kΩ) |
シンクロ端子 | コンピュリンクφ3.5ミニx2:Victor製CDプレイヤーとシンクロ録音可能 |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 17W(電気用品取締法) |
外形寸法 | 幅435x高さ118x奥行273mm(脚、つまみ含む) |
重量 | 約4.8kg |
付属 | ワイヤレスリモコン RM-RT511 ピンコードx2 リモートワイヤーx1 |