VICTOR JR-X10
¥124,000(1973年頃)
解説
4chアンプ、チューナー、SEAコントローラー、CD-4ディモジュレーター、マトリックス回路を一台にまとめた4chレシーバー。
ディスクリート4チャンネル方式が楽しめるCD-4ディモジュレーターを搭載しています。内蔵したディモジュレーターはハイ・コンパチブルタイプとなっています。
また、JR-X10にはマトリックス4ch再生用の回路も内蔵しています。このマトリックス回路は、マトリックス1と2の2ポジション切換式となっており、2つのマトリックス回路で全てのマトリックス4ch方式を再生することができます。
4ch再生用に4台のパワーアンプを内蔵しています。このパワーアンプ部は2ch再生時にBTL回路接続とすることでハイパワー2chアンプとしても使用できます。
通常のトーンコントロールの変わりに5素子構成のSEAシステムを内蔵しています。SEAシステムでは可聴範囲を5分割し、それぞれのポイントで±12dBの可変が可能です。
また、リアチャンネル用に通常のトーンコントロールを搭載しています。
FM/AMチューナーを搭載しています。
チューナー部には2メーター方式を採用しており、より正確なチューニングが可能です。
ローカット/ハイカットフィルターやラウンドネスコントロールを搭載しています。
別売の4chリモートコントローラー用端子や4chヘッドホン端子を搭載しています。
機種の定格
型式 | 4chレシーバー |
<パワーアンプ部> | |
ミュージックパワー | 27.5Wx4(8Ω) |
実効出力(両ch駆動) | 17Wx4(8Ω) 34W+34W(8Ω) |
高調波歪率 | 0.5% |
出力帯域幅(IHF) | 20Hz~20kHz |
周波数特性 | 20Hz~20kHz ±1dB |
負荷インピーダンス | 4Ω~16Ω |
ダンピングファクター | 30(8Ω) |
<プリアンプ部> | |
入力感度/インピーダンス(実効出力時、1kHz) | Phono:1.5mV/50kΩ Aux、Tape mon:200mV/50kΩ |
録音出力 | 200mV |
トーンコントロール | フロント:5素子SEA、各±12dB リア:Bass、Treble |
Lowフィルター | -10dB(50Hz) |
Highフィルター | -10dB(10kHz) |
ラウドネス | +12dB(50Hz)、+6dB(10kHz) |
SN比 | Phono:65dB Aux、Tape mon:75dB |
<FMチューナー部> | |
実用感度(IHF) | 2.0μV |
キャプチャーレシオ(IHF) | 2.0μV |
実効選択度 | 65dB |
イメージ妨害比 | 55dB |
IF妨害比 | 80dB |
SN比 | 65dB |
ミューティング | 10μV |
ステレオセパレーション | 35dB |
アンテナ | 300Ω平衡型 75Ω不平衡型 |
<AMチューナー部> | |
実用感度(IHF) | 30μV |
選択度(IHF) | 30dB |
イメージ妨害比 | 45dB |
IF妨害比 | 50dB |
SN比 | 50dB |
アンテナ | フェライトバーアンテナ |
<総合> | |
消費電力 | 110W |
外形寸法 | 幅508x高さ163x奥行391mm |
重量 | 14.3kg |