KENWOOD LS-990HG
¥59,800(1台、1987年発売)
解説
クリスタルプラズマダイヤモンド振動板トゥイーターを採用したスピーカーシステム。
低域には3000フィラカーボンセラミクス振動板による33cmのコーン型ウーファーを採用しています。
この振動板は、従来使用の1kフィラメントのカーボンファイバーに比べ強度が約3倍以上向上しており、ピストンモーション帯域も広がり、伝播速度も向上しています。
また、磁気回路には総磁束147,000maxwellのマグネットを採用しています。
中域には12cmのコーン型スコーカーを採用しています。
振動板には、ウーファーと同じ3000フィラカーボンセラミクス振動板を採用しており、磁気回路には総磁束72,000maxwellのマグネットを採用しています。
高域にはプラズマダイヤモンド振動板を用いた2.5cmハードドーム型トゥイーターを採用しています。
LS-990HGでは、チタン基材に成膜する方式であるイオンプレーティング法を新たに改良し、より常温でプラズマダイヤモンドの成膜ができ、基材に対する密着力が高まり、安定度の高い振動板となっています。
これにより、硬度は従来の3,200kg/mm2から4,000kg/mm2、剛性は1,415x10-6N・m2から2,142x10-6N・m2へと改良されています。
ネットワークには、入力信号を忠実に再現するため、低歪で外部からの影響を受けにくい極太無酸素銅線(0.18φx54芯)を内部配線に使用しています。
また、スコーカー、トゥイーター用連続可変型アコースティック・レベルコントロールを搭載しています。
エンクロージャーは40mm厚のバッフル板で不要な箱鳴りを防ぐとともに、両サイド30mmアールのラウンドバッフルを採用し、音の回折効果による歪発生を防いでいます。
また、ダクトは不要音を排除するため裏面に設けています。
極太ケーブルに対応できるスピーカー端子を採用しています。
ブラウンとブラックモデルがありました。
また、別売りでそれぞれのカラーに合わせた専用スピーカースタンドがありました。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型 |
ユニット | 低域用:33cmコーン型 中域用:12cmコーン型 高域用:2.5cmドーム型 |
再生周波数帯域 | 28Hz~47kHz |
最大入力 | 200W(EIAJ) |
インピーダンス | 6Ω |
出力音圧レベル | 92dB/W/m |
クロスオーバー周波数 | 500Hz、5kHz |
外形寸法 | 幅400x高さ700x奥行359mm |
重量 | 31kg |
別売 | 専用スピーカースタンド SR-990(2台1組、¥32,000) |