TRIO KX-77
¥56,000(1981年発売)
解説
D.P.S.S.を搭載し、テープの操作性向上を図ったステレオカセットデッキ。
テープ操作を自由に行えるD.P.S.S.により、飛び越し再生や1曲リピート再生、頭出し再生、片面フルリピート再生、録音一発撮り直しなどがワンタッチで行えます。
Play中に早送りキーを押すと、テープはCue(高速再生)状態になり、テープの無録音部分(曲間)を検出し、次の曲の頭の部分を見つけ出してPLAY動作に移ります。2曲以上先の曲を頭出ししたい時は、その数だけ早送りキーをプッシュすれば希望の曲まで早送りします。
Play中に巻戻しキーを押すと、動作はReview(高速再生)になり、テープの無録音部(曲間)を出し、頭出し再生が可能です。2曲以上前の曲を頭出ししたいときはその数+1回巻き戻しキーを押す事で可能です。
Play中に再度Playキーを押すと、その時再生している曲を1曲リピート再生します。
レコーディング中に巻き戻しキーを押すと、その時に録音している曲の頭に戻り停止し、録り直しが行えます。
早送りキーと巻き戻しキーを同時に押すと片面フルリピート再生を行います。
オートストップから巻き戻し、そしてplayへとオート動作を繰返します。
ヘッドにはハードパーマロイヘッドを採用しています。
コアのラミネート接着層には硬質の無機物微粒子を構分子材に混入させた複合材を使用し、またコア以外のテープ摺動面にセンダスト合金のガードをつけることで、磨耗特性を向上しています。
テープ編集やオリジナルテープ作成用に、録音時のマイクとラインの音量を調整する録音ミキシングを搭載しています。
また再生時にはカラオケなどに必要な再生ミキシングを搭載しています。
ドルビーノイズリダクションシステムを搭載しています。
左右chのばらつきを押える2chドルビーICを採用しています。
メタルポジション付3段切替テープセレクターを搭載しており、再生EQ、録音EQとバイアスを同時に切換えます。
左右各7ポイントLEDレベルメーターを搭載しています。
オートレックミュートを搭載しています。
KX-77ではLEDのD.P.S.S.インジケーターを搭載しています。
機種の定格
型式 | ステレオカセットデッキ |
トラック形式 | 4トラック2チャンネルステレオ |
録音方式 | 交流バイアス方式 |
モーター | 電子制御DCサーボモーター |
ヘッド | 録再:センダストガード付ハードパーマロイ 消去:ダブルギャップフェライト |
ワウ・フラッター | ±0.065%W・Peak(EIAJ) 0.04%WRMS |
早巻き時間 | 約100秒以内(C-60テープ) |
周波数特性(EIAJ) | ノーマル:30Hz~15kHz ±3dB クローム:30Hz~16kHz ±3dB メタル:30Hz~16kHz ±3dB |
SN比(メタルテープ) | 57dB(EIAJ) 67dB(ドルビーNR on、5kHz以上、3次高調波歪率0.5%) |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 15W(電気用品取締法) |
最大外形寸法(EIAJ) | 幅440x高さ120x奥行275mm |
重量 | 4.7kg |
別売 | ワイヤードリモコン RC-7(¥6,000) |