オーディオの足跡

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R-K711
 解説 

Supreme EXを搭載したKシリーズのCDチューナーアンプ。


プリアンプ部にはフルデジタルプリアンプを採用しており、伝送ロスや外来ノイズの影響を抑えた高精度な信号変換を実現しています。
この段にはD.P.A.C.(Digital Pulse Axis Control)回路を搭載しており、ジッターを抑制しつつデジタル波形を整えます。
また、D/A変換部にはWolfson社製のD/Aコンバーターを採用しています。高精度マスタークロック発振器による時間軸の管理と、専用巻線による安定した電源供給によってより忠実な信号変換を実現しています。

Auto Room EQ機能を搭載しており、部屋の広さやスピーカーの特性、セッティングした場所の状況に合わせた最適な音響空間を自動で構築できます。
この機能では付属のマイクロホンを試聴位置に設置し、ルームイコライザーをスタートさせると部屋に最適な設定を自動で行います。また、測定後の効果を元にして好みの音場効果が得られるRoom EQ Modeを搭載しており、好みに合わせた調整ができます。

Room EQ ModeはNormal、Wide、Night、Live、Vocalの5種類があります。
NormalではAuto Room EQで測定した結果を忠実に再現します。また、Wideでは測定ポジションを中心に、比較的広い範囲で違和感なく音楽が楽しめます。
Nightは深夜などの小音量で楽しむ際に選ぶモードで、メロディー帯域を聴きやすくしています。Liveはコンサートホールのような反響音の多い音場が得られます。Vocalはボーカルやセリフを聴き取りやすく再現するモードになります。

Supreme EXを搭載しており、デジタル化で失われた高域成分を補間する事でより原音に近い音を再現する事が可能です。
R-K711に搭載さされたSupreme EXは20kHz以上の高調波成分を付加する音楽CDモードに加え、MP3やWMA、AACなどの音楽ファイル再生時に可聴帯域内の音楽信号を補間する音楽ファイルモードを搭載しています。それぞれのモードは自動で切り換わり、音源に合わせた再生を行います。

パワーアンプ部には差動3段構成によるディスクリートパワーアンプを採用しています。
また、電源部にアンプ部専用の電源巻線を設ける事でより安定した電流供給を実現しています。

電源部はメイントランスとマイコン制御用のEIトランスによる2トランス構成となっています。
メイントランスはメカニズム部、デジタル部、D/Aコンバーター部、アナログアンプ部用にそれぞれ巻線を設ける事で動作電流による干渉を抑え、より安定した電源供給を実現しています。
また、マイコン制御用に専用トランスを設けたことで待機時の消費電力の低減を図っています。

電源回路と増幅回路を密接に結びつけるアドバンスド・グランドラインを採用しており、従来に比べてトランスからのノイズの影響を低減しています。

CDプレイヤー部は音楽CDだけでなく、CD-R/RWに記録された音楽ファイル(MP3/WMA/AAC)の再生に対応しています。
音楽ファイル再生ではファイル選択やファイルのタグ情報表示にも対応しています。

CDメカニズムはソリッド・マウント構造によって振動の影響を排除しています。
この方式では振動解析による分析と試聴から効果が導き出された4つのフレームをCDメカニズム部に配置する事で外部振動とCDメカニズム自体の振動を吸収・分散させています。


左右分離配置のヒートシンクで熱の影響を低減しています。
通常ひとつのヒートシンクで兼用されるアンプ用ヒートシンクと電源用ヒートシンクを独立し、分離配置する事で互いの干渉を排除する事で音質への影響を抑えています。

シャーシにはバイブレーションコントロールシャーシを採用しています。
このシャーシは外部振動だけでなく音質劣化の原因となる振動をコントロールするオリジナル形状のシャーシで、振動波形の調和と変動レベルの減少を行っています。
また、フロントパネルには3mm厚のアルミパネルを採用しており、筐体全体の剛性を高める事で外部からの振動影響を抑えています。

電源部にはケンウッドオリジナルの大容量アルミ電解コンデンサーを採用しています。

音質機能としてトーン機能やD-Bassを搭載しています。
トーン機能では低域、中域、高域の各帯域で特性の設定が可能です。また、D-Bassでは低温の追加調整が可能です。
それぞれの音質設定はサウンドプリセットとして3つまで登録できます。

スピーカー端子にはバナナプラグに対応した金メッキ大型スクリュー端子を採用しています。

外部入力はPhonoを含めて3系統装備しており、端子には金メッキ入力端子を採用しています。
また、サンプリングコンバーター対応の光デジタル入力端子も装備しています。

32曲プログラム再生や1曲/全曲/ランダム/プログラムリピート再生を搭載しています。

CDテキスト表示に対応しています。

FM/AMチューナー部にはエリア別放送局名自動表示と設定機能を搭載しています。

サブウーファー用プリアウト端子を装備しています。

2系統のプログラムタイマーやスリープタイマーを装備しています。

ケンウッドのデジタルオーディオプレイヤーを別売りの専用ケーブルで接続すると本体とリモコンでの再生操作が可能です。

機種の定格
型式 CDチューナーアンプ
<アンプ部>
実用最大出力 30W+30W(6Ω、JEITA)
入力感度/インピーダンス 450mV/22kΩ(Aux、Tape入力)
出力レベル/インピーダンス 450mV/200Ω(Tape出力)
全高調波歪率 0.005%(1kHz、15W、6Ω)
<デジタル部>
Supreme EX再生可能周波数(CD、デジタル入力) 1Hz~44kHz
対応サンプリング周波数 32kHz、44.1kHz、48kHz、88.2kHz、96kHz
<CD部>
周波数特性 20Hz~20kHz(JEITA)
S/N比 104dB以上
再生可能ディスク CD、CD-R、CD-RW(CD-DAフォーマット)、音楽ファイル(MP3/WMA/AAC)の記録されたCD-R/CD-RWディスク
<チューナー部>
受信周波数範囲 FM:76MHz~90MHz
AM:531kHz~1,629kHz
<総合>
電源 AC100V、50Hz/60Hz
定格消費電力 70W(電気用品安全法)
0.2W以下(待機時)
最大外形寸法(約) 幅270x高さ126x奥行369mm
重量 約5.6kg
付属 ワイヤレスリモコン
Auto Room EQ用マイクロホン
FM室内アンテナ
AMループアンテナ
別売 ケンウッドデジタルプレイヤー用ケーブル PNC-150(¥2,300)