Technics SB-M01
¥100,000(2台1組、1998年頃)
解説
新開発のロングストロークユニットを採用したスピーカーシステム。
低域には従来比約2倍の大振幅が可能な8cmコーン型ウーファーを搭載しています。
このユニットのダンパーにはダブルモーションダンパーを採用しています。このダンパーは、大パワー入力時に正常に動く範囲が広く、過大パワー入力時にはストロークを制御することで、入力パワーの大小にかかわらず高いリニアリティを獲得しています。
また、エッジ部はコーン紙接合部に近づくにつれ薄くなる断面形状を採用しており、さらにコーン紙と一体成形することで軽量化を実現しています。これにより、大振幅時にもロングストロークを余裕で制御しています。
磁気回路はプレート幅8mmとなっており、センターポールをプレートより突き出し、上下対称形状にすることで、最大磁束の分布幅を拡大しています。また、巻幅12mmのロングボイスコイルを採用することで小型ながら充分な駆動力を獲得しています。
高域には2.5cmドーム型トゥイーターを搭載しています。
このユニットの磁気回路には強力な磁束を持つネオジウムマグネットを採用しており、使用帯域において大幅な電流歪みの低減を実現しています。また、振動板の軽量化を図るため、超高分子アクリルコート・ソフトドームとシームレスボイスコイルボビンを採用ています。
ネットワーク部には新開発の電解コンデンサーを採用しています。
このコンデンサーでは、ノン・エッチングのアルミ箔を使用するとともに、リード線にはOFCを用いることで電流ロスを低減し、より忠実な再生を可能にしています。
エンクロージャーは音の回折を抑えるユニークな形状を採用しています。
外観には均質な木目が得られるサペリ・ムク材を採用し、入念な光沢塗装で仕上げられています。
空洞共振や反射による付帯音を低減する凸型ピンタイプのネットキャッチを採用しています。
金メッキ入力端子を採用しています。
機種の定格
方式 | 2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型・防磁設計 |
使用ユニット | 低域用:8cmコーン型 高域用:2.5cmドーム型 |
再生周波数帯域 | 58Hz~40kHz -16dB |
クロスオーバー周波数 | 2.5kkHz |
インピーダンス | 6Ω |
出力音圧レベル | 79dB/W/m |
許容入力 | 100W(MUSIC) 50W(DIN) |
外形寸法 | 幅136x高さ224x奥行213mm(ネット付) |
重量 | 3kg |
付属 | ネット 3点支持スパイク |