Technics SL-P550
¥49,800(1988年頃)
¥46,200(1989年4月1日改定)
解説
2DAC・18bit変換システムを採用したCDプレイヤー。
D/A変換部に新開発の2DAC・18bit変換システムを採用しています。
この回路ではD/AコンバーターをLch/Rchそれぞれに搭載しており、各D/Aコンバーターに送るデータを18ビットプロセッサLSIでコントロールすることで18bitの高分解能を得ています。18bit4倍オーバーサンプリングデジタルフィルターによる高分解能と相まって、微小信号の再現能力を大幅に向上しています。
オーディオ回路の出力バッファアンプに独自のclassAA方式を採用しており、接続負荷の悪影響を受けない安定した波形伝送を実現してます。
また、電源回路にはデジタル/アナログ分離電源回路を採用しており、デジタル回路からアナログ回路への悪影響を防いでいます。
外部からの振動による悪影響を抑えるため、光学デッキ部に200℃の耐熱性と優れた振動減衰特性を持つBMCメカニズムベースを採用しています。このデッキをフローティングさせることで高い防振効果を獲得しています。
また、ピックアップを移動させるトラバースメカニズムの駆動部には、リニアモーターによるハイスピード・リニアアクセスシステムを採用しており、マイクロコンピューターを駆使した独自の制御システムで高速アクセスを実現するとともに、高い耐久性と静粛性を獲得しています。
エディット・ガイド機能を搭載しており、録音するテープの収録時間(90分、60分、46分)を選ぶだけでテープA面/B面に収録できる曲数、曲番、録音時間を自動計算してディスプレイに表示することができます。
また、録音時間を任意に指定し、テープの残り時間を確認しながら曲をプログラムすることも可能です。
オートピークサーチを搭載しており、ディスク全曲やプログラム曲のピークレベルを自動検出した後、ピーク点の前後±3秒を繰り返して演奏できます。この機能を活用することでデッキ側での最適録音レベルの設定が簡単に行えます。
ミュージックマトリックスディスプレイや4モード時間などを表示できる大型FLマルチディスプレイを搭載しています。
同軸デジタル出力端子を搭載しています。
リピート/A-Bリピートやランダムプレイ、曲のイントロ部分のみを15秒間ずつ再生するミュージックスキャン、2スピードマニュアルサーチ、スキップ、インデックスサーチなどの機能を搭載しています。
パワーオンタイマーを搭載しており、電源ON時にディスクが入っていれば、自動的に再生を開始します。
可変ボリュームを搭載したヘッドホン端子を搭載しています。
27キーフルリモコンが付属しています。
機種の定格
型式 | CDプレイヤー |
<オーディオ部> | |
チャンネル数 | 2チャンネルステレオ |
出力電圧 | 2.0Vrms(0dB、EIAJ) |
周波数特性 | 2Hz~20kHz ±0.3dB |
ダイナミックレンジ | 98dB以上(EIAJ) |
SN比 | 105dB以上 |
全高調波歪率 | 0.004%以下(EIAJ) |
高調波歪率 | 0.002%以下(1kHz、0dB、10次までの高調波成分) |
チャンネルセパレーション | 96dB以上 |
ワウ・フラッター | 測定限界以下 |
ローパスフィルター | 4fs266次デジタルフィルター |
<信号フォーマット> | |
標本化周波数 | 44.1kHz |
誤り訂正方式 | テクニクス・スーパー・デコーディング・アルゴリズム |
複合化 | 16ビット直線 |
<ピックアップ> | |
方式 | FF-1 |
光源 | 半導体レーザー |
波長 | 780nm |
<トラバース> | |
方式 | ハイスピードリニアアクセスシステム |
<総合> | |
ヘッドホン出力レベル | 最大15mW/32Ω(可変) |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 12W |
外形寸法 | 幅430x高さ102x奥行330mm |
重量 | 3.1kg |
付属:ワイヤレスリモコン | |
機能 | 27キー |
使用乾電池 | 単3乾電池1.5Vx2 |