Technics SL-P2000
※受注生産品
¥200,000(1992年12月発売)
解説
S-アドバンストMASH・1ビットDACとバーチャルバッテリーを搭載したCDプレイヤー。
D/A変換部には新開発のS-アドバンストMASH・1ビットDACを採用しています。
このD/Aコンバーターは、3チップ構成のアドバンストMASHに、新技術のアクティブフィードバックとアダプティブ局部量子化器を採用することでさらなる高音質化を図っており、4次ノイズシェーピングと64バイオーバーサンプリングによって理論ダイナミックレンジ145dBを実現しています。
さらにPWM変換部では、クロック信号を水晶からダイレクトに伝送することで、8DAC構成と合わせて高S/N、低歪、高リニアリティを実現しています。
また、差動回路には高精度インスツルメンテーション回路構成をIC化し、高度にトリミングしたものを採用しており、微小信号のより忠実な再生を実現しています。
電源部には新開発のバーチャル・バッテリー・オペレーションを採用しており、電源やデジタル回路からのノイズの回りこみをカットするとともに、バッテリー駆動に劣らない高品位の音質を実現しています。
また、トランスにはリーケージフラックスが極めて少ないRコア・トランスを採用し、コンデンサーには新開発のMASTERシリーズ大型アルミ電解コンデンサーを採用することで、さらなる高音質化を図っています。
外部振動による音質への悪影響を低減するため、THCB(Technics Hybrid Construction
Base)を採用しています。
THCBは鉄板シャーシと鉄板ボトムシャーシでラバーベースを挟んだ多層構造となっており、大型インシュレーターと相まって外部振動を低減しています。
また、メカニズムの振動を低減するため、シリコンゲルを採用した光デッキ部のインシュレーターや、ワイドディスクトレイと独自のローディングメカニズムSL1を採用しています。
サーボ回路にはデジタル・サーボII・システムを採用しています。
この回路ではサーボ駆動電流をグランドに流さない構成とすることで、サーボ駆動電流によるグランド電位の変動を抑えています。
ラインアウト回路にはクラスAA回路を採用しており、より忠実な信号伝送を可能にしています。
デジタル構成のディエンファシス回路を搭載しています。
DCストレートアンプ回路を搭載しています。
ディスプレイを消灯できるディスプレイ・モード機能を搭載しています。
デジタルオプティカル出力端子を搭載しています。
金メッキRCAピン出力端子を搭載しています。
バランス出力回路を搭載しています。
ワイヤレスリモコンが付属しています。
機種の定格
型式 | CDプレイヤー |
周波数特性 | 2Hz~20kHz ±0.2dB |
ダイナミックレンジ | 100dB以上(EIAJ) |
S/N比 | 120dB以上(EIAJ) |
全高調波歪率 | 0.0014%以下(EIAJ) |
高調波歪率 | 0.0008%以下(10次までの高調波成分) |
チャンネルセパレーション | 115dB以上(EIAJ) |
ワウフラッター | 測定限界以下(EIAJ) |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 12W |
外形寸法 | 幅483x高さ134x奥行332mm |
重量 | 12.5kg |
付属 | ワイヤレスリモコン |