Technics SU-8200
¥62,800(1975年発売)
解説
SU-8600の開発思想を踏襲し、開発されたプリメインアンプ。
メインアンプ部の回路は、初段差動増幅、電圧増幅、出力段のオーソドックスな構成となっています。
さらに、各段のトランジスタの動作点に検討を加え、最良のポイントを決定し、低雑音と低歪率を実現しています。
電源部はプリ部とメイン部の電源を独立させた±4電源方式を採用しています。
さらに、プリ部のイコライザ回路とトーンコントロール回路は、全段定電圧電源で駆動しており、瞬間的な大入力により発生しがちな、トランジェントクロストーク歪およびセルフトランジェント歪を少なくし、動作時の歪を低減しています。
イコライザ回路には、雑音が最も少ない動作電流が選べるという特徴を持ったカレントミラー負荷の差動増幅段を初段とし、低電流負荷のエミッタフォロワを出力段とした回路構成を用いています。
トーンコントロール回路にも、イコライザ回路同様に初段差動カレントミラー負荷の回路を使用しており、音質をそのままに、音色だけを調整しています。
また、ターンオーバ周波数は低音・高音それぞれ2段切換えとなっています。
ボリュームには26ステップタイプの新開発アッテネーターを採用しており、最も使用頻度の高い-30dB~-40dB間のレベル設定を、2dBステップで行えるようにしています。
また、ディテント+ラウドネス端子つきなので、小音量時には、ラウドネスが働き、低音の不足を補っています。
ロー・ハイフィルターを搭載しています。
別売りでウッドケースがありました。
機種の定格
型式 | ステレオプリメインアンプ |
<パワーアンプ部> | |
実効出力(両ch) | 1kHz:65W+65W(8Ω) 20Hz~20kHz:60W+60W(8Ω) |
全高調波歪率 | 0.08% |
出力帯域幅(両ch、8Ω) | 5Hz~70kHz -3dB |
周波数特性 | 5hz~100kHz +0 -3dB |
SN比(IHF-A) | 115dB |
残留雑音 | 0.3mV |
ダンピングファクター | 50(8Ω) |
入力感度/インピーダンス | 1V/47kΩ |
負荷インピーダンス | Main、Remote:4Ω~16Ω Main+Remote:8Ω~16Ω |
<プリアンプ部> | |
入力感度/インピーダンス | Phono1、2:2mV/47kΩ Tuner、AUX、Tape Deck1、2、Playback:150mV/47kΩ |
Phono最大入力(1kHz、RMS) | 150mV |
全高調波歪率 | 0.08% |
SN比(IHF-A) | Phono:73dB Tuner、AUX:92dB |
周波数特性 | Phono1、2:RIAA標準カーブ ±0.4dB Tuner、AUX:5Hz~75kHz +0 -3dB |
トーンコントロール | Bass:50Hz、±12dB Treble:20kHz、±12dB |
ターンオーバ周波数 | Bass:250Hz、500Hz Treble:2.5kHz、5kHz |
フィルター | Low:30Hz、-6dB/oct High:8kHz、-6dB/oct |
ラウドネスコントロール | 100Hz、+8dB(Volume -30dB) |
出力電圧 | Pre Out:1V(定格)、8V(最大) Tape Deck1、2、Rec Out:150mV |
<総合> | |
電源電圧 | AC100V、50/60Hz |
消費電力 | 150W |
外形寸法 | 幅450x高さ173x奥行345mm |
重量 | 11.5kg |
付属 | 回路保護ヒューズ(5A)x1 |
別売 | ウッドケース SH-780(¥4,000) |