Technics SA-K5
¥74,000(1982年発売)
解説
パネル幅、シャーシ奥行きとも31.5cmのLPジャケットサイズFM/AMカセットレシーバー。
デッキ部には、独自のソフトメカニズムを採用することで操作性を高め、さらにrewやffからplayへのダイレクトチェンジも可能にしています。
頭出しに便利な自動選曲機構(TPS)を搭載し、テープ再生中にffもしくはrewボタンを押すことにより、自動的に頭出しが行えます。また、pauseボタンも同時に押せば、頭出しの位置で自動的に再生スタンバイとなります。
また、recボタンのワンプッシュ録音機能も搭載しています。
録再ヘッドには高硬度パーマロイヘッドを搭載しています。
ドルビーノイズリダクションを搭載しています。
12セグメントのピークFLメーターを搭載しています。
また、録音インジケーター兼用の2色テープ残量インジケーターを搭載しており、録音時はレッド、その他の時はイエローグリーンに点灯します。
FMチューナー部は、フロントエンド、検波段、MPX段を3つのICで構成しています。
また、遊星ギアを活用したダブルアクションチューニングメカニズムを採用しており、通常はフライホイールと1対1回転で、ダイアルスケール上を高速サーチし、ノブを1段手前に引出すと6対1の回転比となり、微調整が可能です。
さらに、同調ポイントに達すると、チューニングアイが点灯して同調点を知らせます。
アンプ部の出力段にはリニアリティに優れたモノリシックパワーICを採用しています。また、回路構成は初段カレントミラー負荷2段差動増幅、終段はセミコンプリメンタリSEPPとなっています。
独自の放熱設計を採用しており、プレイヤーを上に載せた場合の温度上昇も考慮されています。
また、熱センサ採用の入力制御回路を内蔵しており、放熱部の閉塞などによる異常な温度上昇からアンプを保護しています。
スピーカー端子のショートなどからアンプを、アンプの異常動作からスピーカーを保護する、リレー使用の純電子式保護回路を搭載しています。
専用ミキシングアンプを内蔵しており、各ソースのマイクミキシングが可能です。
オールプッシュボタンの入力セレクタを搭載しています。
機種の定格
型式 | FM/AMカセットレシーバー |
<アンプ部> | |
実効出力 | 20W+20W(8Ω、EIAJ) |
全高調波歪率 | 0.03%(1kHz、定格出力-3dB) |
残留雑音 | 0.5mV |
ダンピングファクター | 30(8Ω) |
入力感度/インピーダンス | Phono:2.5mV/47kΩ Mic:1.5mV/10kΩ Aux:150mV/27kΩ |
SN比(IHF-A) | Phono:72dB |
トーンコントロール | Bass:±10dB(50Hz) Treble:±10dB(20kHz) |
<FMチューナー部> | |
受信周波数 | 76MHz~90MHz |
実用感度(75Ω) | 11.2dBf(1μV、IHF'58) |
SN比50dB感度(75Ω) | mono:18.4dBf(2.3μV) stereo:38.8dBf(24μV) |
歪率 | mono:0.2% |
SN比 | mono:75dB |
周波数特性 | 20Hz~15kHz +0.5 -1.5dB |
実効選択度 | 60dB(±400kHz) |
キャプチャーレシオ | 1.0dB |
イメージ妨害比(83MHz) | 55dB |
IF妨害比(83MHz) | 85dB |
スプリアス妨害比(83MHz) | 80dB |
AM抑圧比 | 55dB |
ステレオセパレーション | 40dB(1kHz) 35dB(10kHz) |
リークキャリア(19kHz) | -30dB |
<AMチューナー部> | |
受信周波数 | 525kHz~1,605kHz |
実用感度(SN比20dB) | 300μV/m、30μV |
選択度 | 30dB |
イメージ妨害比(999kHz) | 50dB |
IF妨害比(999kHz) | 45dB |
<カセットデッキ部> | |
使用ヘッド | 録再:MXヘッド 消去:3ギャップフェライトヘッド |
周波数特性 | 20Hz~16kHz(CrO2、XAII) 20Hz~17kHz(metal) |
SN比 | 56dB(XAIIテープ、ピークレベル) Dolby NR in:10dB改善 |
ワウ・フラッター | 0.05%(W.R.M.S.) |
<総合> | |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 48W |
外形寸法 | 幅315x高さ124x奥行342mm |
重量 | 6.2kg |