SONY ST-SA50ES
¥40,000(1997年10月発売)
解説
受信性能とオーディオ特性のハイレベルでの両立を追求したESシリーズのFM/AMステレオチューナー。
新開発のアクティブセレクションモードを搭載しています。
このモードでは受信したい電波の状態をチェックし、自動的にその局に適した受信モードを設定することができます。送信出力の大きいFM局に隣接した周波数の局を受信する場合などで設定のちょっとしたミスで聴きにくいままになっていた局や聴けなかった局もチューニングするだけで設定でき、より簡単に綺麗な音で受信できます。
高周波回路の影響を低減するため、アドバンストレセプションサーキットを搭載しています。
この回路では水晶発信器をメインデバイスとしたPLL回路もシールドケース内に封入し、かつシールドケース内部も各ブロックごとに細かく仕切ることで各ブロック間の相互干渉を抑えています。これにより耐妨害性が高まり、よりノイズの少ないFMリスニングを可能にしています。
電源部の給電方式にはラジアルパワーサプライを採用しています。
この方式では基板の後部センター位置に電源部(整流回路)を設け、それを半月状にぐるりと取り囲むように各ブロックを配置しています。これにより電源部と各回路を最短で結ぶと共にアースの基準点も電源部にとれるため、音質上有利なレイアウトを実現しています。
スーパーエリアコール機能を搭載しており、プリセット操作は使用になる場所の都道府県名を選択するだけで行え、実際にその地域で受信できる局をピックアップして自動的にプリセットを行います。プリセットはFM/AMランダム30局までです。
周波数と放送局名はあらかじめ登録されており、FL表示部に周波数のほかに放送局名を表示させることも可能です。また、新設局ができた場合などはマニュアル操作によるプリセットも可能です。
メニューエントリーシステムを搭載しており、プリセットされた局を好みに合わせて入れ替えたり削除したりすることができます。
AMステレオ放送に対応しています。
ST-SA50ESではAMステレオの周波数帯域をより広帯域化しており、よりハイファイ感の増した音を楽しめます。
VHS1~3チャンネルの音声の受信が可能です。
AM受信用のアンテナに長さ3mのシールドケーブル付きループアンテナが付属しています。
検波出力端子を搭載しており、別売りのテキストディスプレイユニットCTD-S100を接続することでFM文字多重放送の文字情報が楽しめます。
機種の定格
型式 | FM/AMチューナー |
実用感度 | 0.9μV(10.3dBf) |
周波数特性 | 15Hz~15kHz +0.2 -0.5dB |
SN比 | mono:90dB stereo:84dB |
全高調波歪率(1kHz) | mono:0.0098% stereo:0.015% |
ステレオセパレーション | wide:65dB(1kHz) |
付属機能 | FM/AM30局ランダムプリセット スーパーエリアコール機能 VHS(TV1~3チャンネルアナログ放送)受信 アクティブセレクションモード |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 13W |
外形寸法 | 幅430x高さ97.5x奥行355mm |
重量 | 約4.0kg |
別売 | テキストディスプレイユニット CTD-S100(¥29,800) |