SONY ST-S222ESR
¥36,900(1989年頃)
解説
ESシリーズの技術を継承し、さらにテレビ音声の受信にも対応したFM/AM/TVチューナー。
シンセサイザーチューナーながら、チューニングダイヤルを搭載しています。
操作モードは、従来のアナログチューナーと同じ感覚のマニュアル、左右いずれかへ少し回すと自動的に電波を探し始め見つけると停止するオート、あらかじめプリセットメモリーしておいた局を呼び出すダイヤルプリセットスキャンの3モードを搭載しています。
Wave Optimizer TechnologyとしてWODSDを搭載しています。
WODSD(Wave Optimized Digital Stereo Decorder)は、優れたステレオ信号を実現するために開発された復調回路です。
WODSDでは、38kHzの矩形波と、38kHzと114kHzの平衡掛算して得た矩形波を加算して3次の高調波を発生しにくいスイッチング信号を作り出しています。
回路コンストラクションにはラジアルパワーサプライを採用しており、基板の要位置に電源部(整流回路)を置き、それをぐるりと取り巻く形で各部をレイアウトしています。また、アースの基準点も電源部に取る構成となっています。
これにより、電源部と格段を近接させ電源インピーダンスを下げつつ、電源系のループを無くし、各部同士も最短距離で結ぶことに成功しています。
ダイレクトコンパレーターを採用しており、220MHzという高い周波数まで直接扱えるPLL
ICを使用することで、比較周波数を日本のFM局のチャンネルプランと同じ100kHzまでアップさせています。これにより19kHzのパイロット信号や38kHzのサブ信号と十分に離す事ができ、ノイズやビートの発生を大幅に減少させています。
FM/AM合計30局のランダムプリセットメモリーを搭載しています。
リスニングポジションからチューニングなどの操作が行えるワイヤレスリモコンが付属しています。
機種の定格
型式 | FM/AM/TVチューナー |
実用感度 | 0.9μV/10.3dBf |
高調波歪率(1kHz、wide) | mono:0.045% stereo:0.05% |
実効選択度 | 80dB(400kHz) |
周波数特性(1kHz、stereo) | 15Hz~15kHz +0.2 -0.5dB |
スプリアス妨害比 | 100dB以上 |
SN比 | mono:80dB stereo:75dB |
セパレーション(1kHz) | 60dB |
プリセットメモリー | 30局ランダム、マルチプロセスメモリー |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 14W |
外形寸法 | 幅430x高さ85x奥行365mm |
重量 | 4.0kg |
付属 | ワイヤレスリモコン RM-J70 AMループアンテナ FMフィーダーアンテナ 接続コード |