SONY ST-P7J
¥65,800(1978年11月1日発売)
解説
PRECISEコンポのプリメインアンプTA-P7Fと同サイズのコンパクトボディにクリスタルロックデジタル周波数シンセサイザ受信方式を始めとする回路技術を投入したFM/AMチューナー。
経年変化や温度変化による同調ズレを抑えるクリスタルロック方式を、さらに一歩押し進めたDigital
Frequency Synthesizer(周波数剛性)方式により、チューナー各ブロックの性能が常時フルに発揮できるように配慮されています。
FMは100kHz、AMは9kHzステップ受信ができます。
選局には自動的に同調周波数を探すオートチューニングと任意の局が選べるマニュアルチューニングをFM/AM共に搭載しています。
マニュアル/オートそれぞれの操作ボタンは独立しており、マニュアルチューニングではステップチューンとクイックチューンとに切換えられます。
4チップのマイクロプロセッサーMNOSメモリーICの採用によりFM/AMランダムに8局までプリセットが可能です。また、ラストステーションメモリー機能を搭載しており、電源スイッチOFF直前とFM/AMの切換前に選局した局をメモリーすることが可能です。
プリセットメモリーされた局順に約3.5秒間隔で自動的に呼び出せるメモリースキャン回路を内蔵しています。
パイロット信号のキャンセル機能内蔵により高セパレーション低歪率のMPX部を実現しています。
MOS FETによるRF増幅段と4段相当バリキャップによるFM純電子同調のフロントエンドにより、強電界入力時にも安定した受信を可能にしています。
IF増幅部に厳選したユニフェーズフィルタとIF用ICを採用し、選択度と歪率の両方を改善しています。
リードリレーを用いたミューティング回路により、音質を損なわずに局間ノイズをカットオフし快適な同調が可能です。
AM受信部はICとオートチューニング用に厳選したIF採用の純電子式チューナーを搭載しています。
5ステップのシグナルインジケーターを搭載しています。
機種の定格
型式 | FM/AMチューナー | ||||
<FMチューナー部> | |||||
受信周波数 | 76MHz~90MHz | ||||
アンテナ | 300Ω平衡型 75Ω不平衡型 |
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実用感度 | 1.8μV(IHF) | ||||
SN比50dB感度 | mono:3.5μV(IHF)/16.1dBf(新IHF) stereo:4.0μV(IHF)/37.3dBf(新IHF) |
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SN比 | mono:77dB stereo:72dB |
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キャプチャーレシオ | 1.0dB | ||||
AM抑圧比 | 60dB | ||||
イメージ妨害比 | 80dB | ||||
IF妨害比 | 100dB | ||||
スプリアス妨害比 | 100dB | ||||
実効選択度 | 45dB(300kHz) 85dB(400kHz) |
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歪率 |
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ステレオセパレーション | 48dB(100Hz) 50dB(1kHz) 45dB(10kHz) |
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周波数特性 | 30Hz~15kHz +0.2 -0.5dB | ||||
出力レベル/インピーダンス | 750mV/4kΩ | ||||
<AMチューナー部> | |||||
受信周波数 | 531kHz~1611kHz(9kHzステップ時) | ||||
感度 | 250μV/m | ||||
SN比 | 50dB | ||||
イメージ妨害比 | 35dB | ||||
歪率 | 0.5%(500mV/m、400Hz) | ||||
選択度 | 35dB(9kHz) | ||||
<総合> | |||||
使用半導体 | トランジスタ:31個 FET:3個 IC:16個 ダイオード:51個 |
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電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz | ||||
消費電力 | 14W | ||||
外形寸法 | 幅215x高さ80x奥行330mm | ||||
重量 | 3.5kg |