SONY ST-A4
¥35,800(1977年発売)
解説
受信性能の向上に的を絞ったFM/AMチューナー。
高調波増幅部とミキサー部をパッケージ化して安定を図った新開発フロントエンドパックを使用しています。
また、高周波増幅部にはJ-FET(接合型FET)を使用して高感度を得ています。
IF部では群遅延特性の優れたユニフェイズフィルターを使用しています。
このユニフェイズフィルターは2素子が1パックになっているためサーモバランスが良く、しかもグループディレイ(群遅延)特性の乱れも抑えられているため、高選択度と低歪率の両立を実現しています。
このIF部とディスクリミネーター(検波部)にはICを使用して安定したステレオ復調信号を作り出しています。
MPX復調回路には、経年変化や温度変化に強いPLL ICを採用しており、高セパレーション、低歪率を獲得しています。
19kHzのパイロット信号が音声信号に含まれる事で、テープレコーダーの録音バイアス信号との干渉がおこるのを防ぐため、ローパスフィルターを搭載しています。
FMステレオ放送での高域のノイズを取除くハイブレンドスイッチを搭載してます。
局間ノイズを消すミューティングスイッチを搭載しています。
AMチューナー部にはICやトリプルチューン方式を採用しており、受信性能を向上させています。
機種の定格
型式 | FM/AMチューナー |
<FMチューナー部> | |
FM実用感度(IHF) | 1.8μV |
SN比 | mono:75dB stereo:68dB |
キャプチャーレシオ | 1.0dB |
選択度(IHF) | 80dB |
イメージ妨害比 | 55dB |
IF妨害比 | 100dB |
スプリアス妨害比 | 80dB |
歪率(400Hz) | mono:0.15% stereo:0.2% |
ステレオセパレーション | 47dB(1kHz) |
<AMチューナー部> | |
感度(バーアンテナ使用時) | 200μV/m |
SN比 | 50dB |
<総合> | |
消費電力 | 16W |
外形寸法 | 幅410x高さ145x奥行325mm |
重量 | 5.6kg |
別売 | ラックハンドル AH-4A(1セット、¥2,500) |