SONY SS-G4
¥49,000(1台、1979年頃)
解説
Gシリーズの設計思想を受け継ぎSS-G7a、SS-G5a等と同時期に開発された3ウェイスピーカーシステム。
低域には25cmCARBOCONウーファーを搭載しており、コーン紙の抄紙、成形、熱処理の方法を徹底して洗い直し、しかも含浸処理を行うことでさらにグレードをあげたコーン紙を採用しています。
中域には、G5でも採用されているアルミダイキャストフレームやマグネットを用いた8cmバランスドライブ型スコーカーを搭載しています。
高域には2.5cmソフトドーム型トゥイーターで搭載しています。
このユニットの振動板は、聴き疲れせずしかも音の微妙なニュアンスを正確に表現するという条件を満たすため、世界中からフィルムを取り寄せて検討しており、ヨーロッパのものを採用しています。
ネットワークには無共振コンデンサーと特性的に優れた空芯コイルを採用しています。
左右の定位に加えて奥行きの方向定位の明確化を図ったPLUMB INLINE方式を採用しています。
この方式では、コーンの形状や材質、取り付け位置の実験を積み重ね、総合的な判断からウーファーが前に出た独特なレイアウトを採用しています。これにより、各ユニットの音源位置をほぼ一直線に揃えています。
バッフルボードに反射した音が直接音と干渉し合い、特定の周波数に山や谷が生じたり、指向特性が鋭くなってしまうのを改善するため、AGボード(Acoustical
Grooved Board)を採用しています。AGボードでは、縦横溝が特定周波数でのエネルギーの強い反射波を分散させるディフューズ効果を果たしており、直接音との干渉を弱め、定位感を改善しています。
別売でスピーカースタンドがありました。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型 |
使用ユニット | 低域用:25cmコーン型 中域用:8cmバランスドライブ型 高域用:2.5cmドーム型 |
実効周波数帯域 | 38Hz~20000Hz |
出力音圧レベル | 92dB/W/m |
インピーダンス | 8Ω |
定格最大入力 | 80W |
瞬間最大入力 | 150W |
クロスオーバー周波数 | 700Hz、5000Hz |
レベルコントロール | 中域用:+2dB~-4dB連続可変 高域用:+2dB~-48dB連続可変 |
外形寸法 | 幅380x高さ645x奥行340mm |
重量 | 20kg |
付属 | スピーカーコード(3m) |
別売:スピーカースタンド WS-G4(2台1組、¥7,600) | |
外形寸法 | 幅360x高さ135x奥行320mm |
重量 | 5kg |