SONY TC-RX711
¥39,800(1993年発売)
解説
サウンドオートフォーカスやジャストフェードアウトを搭載したクイックリバースデッキ。
メカデッキ部をフロントパネルの中央に配置したミッドシップメカ・システムを採用することで良好なウェイトバランスを得ています。
サウンドオートフォーカス機能を搭載しており、録音レベルの設定をマイクロコンピューター駆動ボリュームによって自動化しています。この機能では、ソース信号のレベルの大小、テープタイプ、ドルビーNRの有無を検知し、最適な録音レベルを自動設定します。
カセットホルダーに高剛性・高比重のファインセラミックコンポジット材を採用しており、高い剛性によって不要振動を低減しています。また、カセットリッドにアルミ押し出し材を使用することでさらなる精度アップを図っています。
カセットスタビライザーを採用しており、テープがメカデッキに装填されると同時に、カセットドアの内側に設けられたスタビライザーがカセットハーフをしっかり固定し、テープの振動を抑え込みます。
ヘッドには、コアにアモルファス合金を使用し、ヘッド巻線に高純度無酸素銅PC-OCCを使用したPC-OCC巻線レーザーアモルファスヘッドを採用しています。
ドルビーHXプロを搭載しており、実効バイアス量を1/1000秒単位で最適値にコントロールすることでオーバーバイアスを防ぎ、高音域のリニアリティを改善しています。
また、ドルビーHXプロは録音時にのみ働くため、録音したテープはどのデッキで再生しても効果を発揮します。
スーパーバイアスを採用しており、バイアス信号の周波数を大幅にシフトアップすることでオーディオ信号との周波数差を拡大し、相互干渉によるビートノイズや混変調歪を抑えています。
テープの種類により微妙に異なる最適バイアス値を微調整できるバイアスファインチューニングを搭載しています。
ソニーのリモコン対応CDプレイヤーを組み合わせることで、CDシンクロ録音が可能です。
FL管を採用した電子カウンターを搭載しています。分秒表示のリニアタイプで、残り時間がわかりやすい減算機能付きとなっています。
音楽信号のピーク値表示とピークホールド機能を装備したピークレベルメーターを搭載しています。
リモコンにより、ディスプレイの全点灯と消灯の切り替えが可能です。
ジャストフェードアウト機能を搭載しており、録音時テープエンドに来ると自動的に録音レベルを絞りフェードアウトし、クイックリバース後に自動的にフェードインして元の録音レベルに戻ります。
オートフェーダー機能を搭載しており、フェードイン/フェードアウトが簡単に行えます。
また、タイマーと連動しての留守録フェードインも可能です。
前後30曲目までの頭出しが素早く行えるマルチAMS機能を搭載しています。
オートスペースREC MUTE機能を搭載しており、録音時もしくは録音ポーズ時にREC
MUTEボタンを押すと、自動的に約4秒間無音状態を記録し、その分だけテープを送って一時停止します。
パワーローディング機構を採用しており、カセットドアを閉じずにプレイ/早送り/巻戻しなどの操作ボタンを押すと、自動的にカセットがメカデッキにローディングされ、各動作モードに移行します。
この一連の動作はリモコン操作時にも同様に行えます。
ワイヤレスリモコンが付属しています。
機種の定格
型式 | カセットデッキ |
形式 | 4トラック2チャンネル |
ヘッド | 消去:1 録再:1 |
モーター | DCサーボモーター:1 DCモーター:2 |
SN比 | 57dB(EIAJ、Dolby off、ピークレベル、メタルテープ) 74dB(Dolby NR C、ピークレベル、メタルテープ) |
周波数特性 | 25Hz~19kHz ±3dB(EIAJ、-20dB録音、メタルテープ) 30Hz~15kHz ±3dB(-4dB録音、メタルテープ) |
ワウ・フラッター (EIAJ) |
±0.09%Wpeak 0.05%WRMS |
歪率(EIAJ) | 1.8%(第3次高調波歪率、基準録音レベル250nWb/m、315Hz正弦波、メタルテープ) |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 16W |
外形寸法 | 幅430x高さ125x奥行295mm |
重量 | 4.8kg |
付属 | ワイヤレスリモコン RM-J501 |