SONY TC-R502
¥69,800(1986年発売)
解説
ESシリーズの音質重視思想を継承するとともに、ドルビーHXプロを搭載したオートリバースデッキ。
録音レベルキャリブレーション機能を搭載しています。
まず、Rec Calボタンを押すとレベルメーターのスケールが拡大します。次にRec
ボタンを押すと内蔵オシレーターからの基準レベル信号を約10秒間録音→録音開始位置まで巻戻し→約10秒間の再生→巻戻し
という一連の動作を自動的に行います。
この約10秒間の再生中に、L/RそれぞれのRec Calボリュームでレベルメーターを見ながら再生レベルを合わせれば調整が完了します。
カセットデッキの録音能力を一段と向上させ、高分解能の再生を実現するドルビーHXプロを搭載しています。
これは、音楽信号を専用ICで1/1000秒単位で解析制御し、実効的なバイアス量を常に最適になるようにコントロールする技術で、これによって高域のMOL特性を大幅に改善し、高域の鋭い立ち上がりをクリアに録音できています。
さらにドルビーNRとの組み合わせで音の定位感や分解度が改善しており、音像の輪郭や奥行きの再現性を向上しています。
ヘッドには、磁気特性を持つアモルファス合金のコア材と、LC-OFCを用いたコイル巻線を採用したLC-OFC巻線レーザーアモルファスヘッドを採用しています。LC-OFCは第一種無酸素銅(純度99.995%以上)の結晶を巨大化し、結晶境界の数を減らしたもので、容量リアクタンスによる歪を低減し、SN比と周波数特性を改善しています。
多機能集中ディスプレイを搭載しています。
減算機能付きリニア電子カウンターを搭載しています。
24セグメントx2のピークホールド付きワイドレンジFLピークプログラムメーターを搭載しています。
ドルビーNR B-Cタイプを搭載しています。
クイックオートリバース機能を搭載しています。
AMS、ブランクスキップ、ミュージックスキャン機能を搭載しています。
オートプレイ、カウンター連動メモリーストップ/プレイ機能を搭載しています。
別売りタイマーによる留守録音/目覚まし再生が可能です。
ソニーのレコードプレイヤーやCDプレイヤーとのシンクロ録音が可能です。
ボリューム付きヘッドホン端子を搭載しています。
別売りのワイヤレスリモコンにより離れた場所から操作が可能です。
機種の定格
型式 | ステレオカセットデッキ |
ヘッド | 消去:1 録再:1 |
モーター | DCサーボモーター DCモーター |
SN比 | 56dB(EIAJ) 59dB(Dolby off、ピークレベル、メタルテープ) 72dB(Dolby NR C) |
周波数特性 | 30Hz~17kHz ±3dB(EIAJ、メタルテープ) |
周波数範囲 | 20Hz~18kHz(EIAJ、メタルテープ) |
ワウ・フラッター (EIAJ) |
±0.07%Wpeak 0.05%WRMS |
歪率 | 0.5%(EIAJ、メタルテープ) |
消費電力 | 17W |
外形寸法 | 幅430x高さ105x奥行285mm |
重量 | 4.7kg |
別売 | ワイヤレスリモコン RM-88(¥10,000) |