SONY TC-6350
¥44,800(1970年頃)
解説
3ヘッド・1モーターのステレオテープレコーダー。
ソニーSLH(Super Low-noise High output)テープの性能を引き出すテープセレクタースイッチを搭載しています。
プリアンプのローノイズ・低歪化を図るため、オーディオ用トランジスタの中から厳選し、雑音がきわめて少なく、高域特性のすぐれた高利得タイプのシリコントランジスタを使用しています。
消去・録音・再生の各ヘッドが独立して並んでおり、録音ヘッドで録音中の音をすぐさま次の再生ヘッドで再生し、録音状態をチェックできます。
また、モニター切り換えスイッチを搭載しており、録音前のソースと再生音とを切り換えて比較できます。
モーターには新しく開発した防振型を採用し、メカニズム自体からの振動や雑音をしめだしています。
また、ソニーの特許<エスカレート・ドライブ>機構により、STOP時にはピンチローラーが下がり、テープを傷めることなくワンタッチでセットできます。
ソニー独自の振動防止ローラーを搭載しており、ヘッド・ハウジング内を走行中のテープの微妙な振動を吸収しています。
これにより高い音の濁りや汚れの原因となる変調ノイズを取り、SNを向上させ、分解能を上昇しています。
機種の定格
型式 | ステレオテープレコーダー | ||||
トラック形式 | 4トラック2チャンネル | ||||
使用リール | 最大7号 | ||||
テープ速度 | 19cm/s、9.5cm/s、4.8cm/s | ||||
録音バイアス | 約160kHz | ||||
入力 | マイク:ミニジャックx2、600Ω、最小入力レベル -72dBs(0.2mV) ライン:ピンジャックx2、約100kΩ、最小入力レベル -22dBs(0.06V) |
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出力 | ライン:ピンジャックx2、100kΩ以上、規定出力 0dBs(0.775V) ヘッドホン用:バイノーラルジャックx1、8Ω |
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録再コネクター | 入力インピーダンス:約10kΩ 出力インピーダンス:約10kΩ |
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ワウ・フラッター | 19cm/s:0.12%(Wrms) 9.5cm/s:0.15%(Wrms) 4.8cm/s:0.2%(Wrms) |
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周波数特性 |
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総合歪率 | 1.5% | ||||
総合SN比 | SLHテープ:55dB 一般テープ:52dB |
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早送り巻戻し時間 | 370m、7号テープで約150秒 | ||||
使用半導体 | トランジスタ:18個 ダイオード:3個 |
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電源 | AC100V、50Hz/60Hz | ||||
消費電力 | 30W | ||||
外形寸法 | 幅390x高さ340x奥行190mm | ||||
重量 | 8kg | ||||
付属 | ソニーリール R-7ESx1 接続コード RK-74x2 リールキャップx2 ダストプロテクターx1 ノンスキッドパット1組 ヘッドクリーニング棒1組 |