オーディオの足跡

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TTS-8000の画像
 解説 

リニア・スロットレスモーターやマグネディスク方式を採用したターンテーブル。

モーターには原理的にスロットが存在しない単純な構造によるブラシアンドスロットレス(BSL)モーターを採用しています。このモーターはコギングの原因となるスロットがないためトルクムラは少なく、静かで滑らかな回転を実現してます。
さらに、3本のアーム使用で1本当りに60gの針圧でレコード盤の最外周をトレースしても回転変動0%という負荷特性を実現しています。

ターンテーブルの回転精度や安定性に影響するサーボ回路にはクリスタルロック・マグネディスクサーボを採用しています。
この方式では、ターンテーブルの外周に高密度に記録した速度検出信号を、マルチギャップヘッド(MGH)で平均値検出によって回転数を検出しています。さらに、使用する素子の温度特性などの影響を防ぐため、検出した信号を位相ロックするクリスタルロック回路を導入することで、回転性能を測定検知限の領域に追い込んでいます。

電子ブレーキを採用しており、専用のマルチギャップヘッドを使用して純電子的にブレーキしています。
この動作はストップ動作時だけでなく、45rpmから33・1/3rpmへの切替り時にもブレーキがかかり、ストップ時は約1秒、45rpmから33 1/3rpm時は約0.5秒と、素早く停止および定常回転に入ります。

ターンテーブルにはデッドニングを施した精密加工の32cmアルミダイキャストを採用しています。

フレームにはSBMCを使用しています。

オイルダンプ式インシュレーションマットを採用しており、有害な振動を低減しています。

水晶分周によるクリスタルストロボを採用しています。
ネオン管には水晶発振器から独自に作られた120個のパルスが送り出されるため、ストロボパターンが静止して見えるほどシャープになっています。

ピッチコントロールで速度切替えが可能です。このピッチコントロール操作はクリスタルロックをはずして行います。
また、ピッチコントロール、クリスタルロック・スイッチ、回転数切替えスイッチはフロントカバー内部にレイアウトされています。

機種の定格
型式 ダイレクトドライブターンテーブル
ターンテーブル 32cmアルミダイキャスト
モーター ブラシアンドスロットレスモーター
駆動方式 ダイレクトドライブ
サーボ方式 クリスタルロック方式マグネディスクサーボ
回転数 33・1/3、45rpm
回転数調整範囲 ±4%(クリスタルロックoff時)
起動特性 1/2回転以内(33・1/3rpm)
起動トルク 1.2kg/cm
ワウ・フラッター 0.025%wrms
S/N比 70dB(DIN-B)
初期ドリフト クリスタルon時:0.0005%以内
クリスタルoff時:0.1%以内
負荷特性 クリスタルon時:0%(針圧180gで)
クリスタルoff時:0.05%以下
回転数偏差 クリスタルon時:0.003%以内
クリスタルoff時:可変
使用半導体 IC:8個
トランジスタ:73個
ダイオード:35個
電源 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 14W
外形寸法 幅370x高さ130x奥行395mm
重量 9.9kg
付属 45回転アダプター
取付ネジ
取付寸法図
別売 ソニーオイル OL-2KA(¥130)