SONY TTS-3000A
¥32,000(1969年後)
解説
ESシリーズのターンテーブル。
駆動モーターにはDCサーボモーターを搭載しています。
このサーボモーターはトルク変動が殆ど無く回転数が低くとれるため、振動やノイズが少なくなっています。また、摩耗部分の精度が挙げられ寿命が長くなる事や、回転がサーボで自動制御されるため回転ムラが殆ど無い、負荷などの外的要因によって定速性が崩れないなどのメリットを持っています。
TTS-3000Aではこのモーターを使用するとともにモーターとターンテーブル間をポリウレタンベルトで駆動する事でランブルの低減を図っています。
TTS-3000Aのサーボモーターは直流モーター(M)と周波数発電機(FG)が同軸に連結されています。そしてFGとMはトランジスタを用いたサーボアンプに接続されています。
ACアンプで増幅されたFGの出力はレベルの変動の影響を除くため、リミッターにかけられ、周波数に応じた直流出力に変換されます。この直流出力が次段のDCアンプで増幅されてモーターに供給されます。FGの周波数変動、すなわちモーターの回転数の変動は周波数弁別器によってモーターの端子電圧を変化させます。
静止状態ではFGの出力が無いため起動回路が必要となります。軌道回路によってモーターをスタートさせてFGの出力を得て、サーボアンプが動作し、モーターは回転します。
サーボアンプが正常動作に入ると起動回路はOFFとなります。
ワウも検出制御できるサーボ機構によってワウフラッターを低減しています。
速度切替や速度調節を電気的に行う事ができます。
水準器を内蔵しています。
ターンテーブル外周に大型ストロボスコープを装備しており、回転数の正確なチェックが可能です。
機種の定格
型式 | ターンテーブル |
ターンテーブル | 30cmアルミ合金製、1.2kg |
回転数 | 33・1/3、45rpm |
速度調整範囲 | ±5% |
起動特性 | 1秒以内 |
ワウフラッター | 0.05%rms以下 |
S/N | 47dB以上 |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 3W |
外形寸法 | 幅370x高さ130x奥行380mm |
全重量 | 5kg |