SONY TA-4300
¥39,000(1966年発売)
解説
ESシリーズのマルチ・チャンネル化のために設計された3チャンネル・ディバイディング・プリアンプ。
ESシリーズの設計姿勢どおりの最高の性能をねらい、TA-1120AやTA-3120Aと同じトランジスタ2SC401を使用しています。
低域と中域との間のクロスオーバーは150Hz、250Hz、400Hz、600Hzの4段階に、中域と高域との間も3kHz、4kHz、5kHz、6.5kHzの4段階にそれぞれスイッチで切換えができます。
このため、使用スピーカーやエンクロージャーに適した周波数を探し出せます。
よりフラットな周波数特性により良い低域特性を得るために、21通りの組合せができるようツマミを搭載しています。
クロスオーバー周波数の遮断特性は、低域-中域が18dB/octに対し、中域-高域は12dB/octとなっています。
これは、中域や高域にホーン型スピーカーを使用するケースを想定しており、その場合に開口部の大きさによりトゥイーターとスコーカーの位置が離れておかれたりするため、あまり急激な特性ではバラバラに聞こえ不自然になると判断したためで、ヒヤリングテストから12dB/octに決定されています。
機種の定格
型式 | 3チャンネル・ディバイディング・プリアンプ | ||||
回路方式 | NF型フィルター | ||||
通過帯域利得 | +3dB(±0.5dB) | ||||
クロスオーバー周波数 | Low:150Hz、250Hz、400Hz、600Hz High:3kHz、4kHz、5kHz、6.5kHz |
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入力インピーダンス | 100kΩ | ||||
出力インピーダンス | 5kΩ | ||||
歪率 |
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S/N | 80dB(1V入力、クローズドサーキット) | ||||
最大入力レベル | 3.5V、0.5%以下 2.1V、0.1%以下 |
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許容周囲温度 | 最大55℃ | ||||
使用半導体 |
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消費電力 | 3W | ||||
外形寸法 | 幅295x高さ145x奥行163mm |