SONY TA-E7B
¥150,000(1977年頃)
解説
物理特性を徹底的に改善し、シンプルな信号経路の実現と豊富なコントロール機能を搭載を図った高級プリアンプ。
主信号伝送経路は、イコライザーアンプ→フラットアンプという、極めてシンプルな構成となっており、DCアンプとすることで物理特性を改善しています。
初段にはデュアルFETによるカレントミラー差動増幅、2段目は定電流負荷でPNPトランジスタをダーリントン接続した2段直結のNF型イコライザーアンプを採用しています。
FETによるDC帰還回路を採用し、増幅段の動作点の安定化を図っています。
フラットアンプ部は、初段にFETによる差動増幅、2段目が定電流負荷をもったPNPトランジスタという2段直結回路のDCアンプとしています。
入力側にはダイレクトカップリング方式が採用されています。
MCカートリッジ用のヘッドアンプ部は、ヘッドアンプHA-55と同一回路構成となっており、初段は低雑音のLECトランジスタを並列接続して等価雑音抵抗を下げ、SN比を改善しています。
各アンプステージの良さを引き出すため、FETバッファ電源を採用しています。
リレー切替によるPhono入力や信号経路の単純化により、低クロストークとSN比の向上をはかっています。
ピークレベルの変化が適格に読みとれるサンプリングホールド機能もついた、3モード指示方式の大型レベルメーターを搭載しています。
ファンクションセレクター、テープモニタースイッチ、テープコピースイッチ、モードセレクター、バランスコントロール、ミューティングスイッチ、アッテネーター、トーンコントロール、ハイフィルター、ローフィルターなどの各ファンクションを搭載しています。
電源スイッチON-OFF時に発生する不快なショックノイズを抑える電子式ミューティング回路を内蔵しています。
機種の定格
型式 | DCプリアンプ | ||||
入力感度/インピーダンス | Phono1、2:2.5mV/50kΩ Tuner、AUX1、2、Tape1、2:150mV/50kΩ Headamp:0.125mV/25Ω、100Ω |
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出力レベル/インピーダンス | Rec Out1、2:150mV(最大15V)/1kΩ Output1、2:5V(最大10V)/1.5kΩ Headphone:8Ω以上のHeadphoneに適合3.3Ω |
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高調波歪率(定格出力レベル) | 0.003%以下(Output、1.5V出力時) | ||||
周波数特性 | Phono1、2:RIAA ±0.2dB Tuner、AUX1、2、Tape1、2:1Hz~150kHz +0 -1dB |
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トーンコントロール |
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フィルター | Low:30Hz、12dB/oct High:9kHz、12dB/oct |
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消費電力 | 22W | ||||
外形寸法 | 幅430x高さ170x奥行320mm | ||||
重量 | 11.2kg |