SANSUI TU-999
¥59,900(1970年頃)
解説
本格的FM時代に備えて、高S/N・低歪率化を徹底的に追求して開発された最高級FM/AMチューナー。
フロントエンド部には、強耐入力、低雑音デュアルゲートMOS FET3個と4連リニアバリコンを採用しており、安定した受信を実現しています。
IF段には、IC3個、クリスタル・フィルター、ブロック・フィルターの組み合わせを採用しており、選択度を向上しています。
マルチ回路にはLC型のキャリアリークフィルターとSCAフィルターを使用してます。
ステレオ放送の電波だけを受信するステレオ・オンリー・スイッチを搭載しています。
AGC回路は3段にAGC特性を切替えられるスイッチを搭載しており、近距離・遠距離問わず良好な受信が可能です。
AMチューナー部は3連バリコンと大型のフェライト・バーアンテナを採用しており、妨害電波の排除能力を向上しています。
2メーター方式を採用しています。また、AM/FM/FMステレオインジケーターを搭載しています。
FM・MPXノイズ・キャンセラー、ミューティングスイッチ、レベルコントロール、レベルアジャスター、FMオート機能などを搭載しています。
ウッドケースは別売りでした。
機種の定格
型式 | FM/AMチューナー |
<FM部> | |
受信周波数 | 76MHz~90MHz |
感度 | 1.4μV(20dB) 1.8μV(IHF) |
全高調波歪率 | 0.5% |
S/N比 | 65dB |
選択度 | 70dB |
キャプチャー・レシオ(IHF) | 1.5dB |
IFリジェクション | 100dB |
イメージ比 | 90dB |
スプリアス・レスポンス | 100dB |
ステレオ・セパレーション | 38dB |
不要輻射 | 34dB |
アンテナ入力インピーダンス | 300Ωバランス 75Ωアンバランス |
<AM部> | |
受信周波数 | 535kHz~1605kHz |
感度 | 150μV(バーアンテナ) 30μV(IHF) |
イメージ・フリクェンシー・リジェクション | 80dB |
選択度 | 20dB |
<総合> | |
出力電圧 | 0V~2V Tape Rec:0.4V |
消費電力 | 19W |
外形寸法 | 幅435x高さ155x奥行316mm |
重量 | 10.1kg |
別売 | ウッドケース C-5(¥4,150) |