SANSUI AU-α707DR
¥150,000(1991年発売)
解説
サンスイのアンプづくりの思想を細部まで受け継いだプリメインアンプ。
出力の+側と−側にアンプを備えた、4アンプ構成プッシュプル方式のアドバンスドα-Xバランス回路により、スピーカーを+−両方からドライブしています。
増幅回路とアース回路を完全に分離させることで、外来ノイズや同相歪を受けなくし、さらにオーディオ専用のNM-LAPT採用により回路の低インピーダンス化を図り、動的な周波数特性を高めています。
電源部はクローズドループ構成とし、新規開発した電解コンデンサーとパワートランスを採用、ファーストリカバリー・ダイオードもカスタムメイドとし、ハイスピードで安定した電源供給をはかっています。
電源系と信号系の振動を効果的に抑えるため、最適重量バランスを実現する強化ツイン・モノラル・コンストラクションを採用しています。
また、純銅製アイソレーションパーツを有効に活用したアイソレーテッド・メカニカル・フィードバックで、マスターボリュームとシャーシの間など振動が伝わる経路を徹底的に遮断しています。
各パーツは音楽信号が直接通過する部位を中心に品質を追求し、その他のパーツについても、インシュレーターの振動分散・非共振設計やブロンズ製ビスの仕様など、高音質の確保にこだわっています。
デジタルソースのオーディオ信号をパワーアンプ部へダイレクトに入力するパワーアンプ・ダイレクト入力を搭載しており、高純度伝送・増幅が可能です。
また、バランス入力を搭載しているので、バランス出力のできる外部機器と接続させれば、バランス伝送・入力による再生システムが構成できます。
ソースパワーダイレクトを搭載しており、通常のすべてのライン入力を、パワーアンプと直結させることが可能です。使用頻度が比較的少ないアクセサリ回路を通さず、ソースの純粋な音を再現することができます。
6連ディテントボリューム、金メッキ入力端子、大型スピーカーターミナル、リアルサイドウッド、極性表示電源コード/ACアウトレットを搭載しています。
機種の定格
型式 | インテグレーテッド・アンプ |
<パワーアンプ部> | |
実効出力(10Hz~20kHz、 両ch同時作動) |
6Ω:160W+160W 8Ω:130W+130W |
全高調波歪率(実効出力時) | 0.003%以下(8Ω) |
周波数特性(1W) | DC~300kHz、+0 -3dB |
混変調歪率 | 0.003%以下(8Ω) |
ダンピングファクター | 150(8Ω) |
入力感度/インピーダンス | 1V/5kΩ(1kHz) |
SN比(Aネットワーク) | 120dB以上 |
ダイナミックパワー | 2Ω:405W 4Ω:320W 6Ω:210W |
TIM歪(SAWTOOTH) | 測定限界値以下 |
スルーレイト | 200V/μsec |
ライズ・タイム | 0.5μsec |
<プリ部> | |
入力感度/インピーダンス (1kHz) |
Phono MM:2.5mV/47kΩ Phono MC:300μV/100Ω CD、Tuner、Line、Tape/DAT1・2・3:150mV/20kΩ |
Phono最大許容入力 | MM(THD 0.01%):210mV MC(THD 0.1%):21mV |
周波数特性(1W) | Phono MM:20Hz~20000Hz、±0.2dB CD、Tuner、Line、Tape/DAT-1・2・3:DC~200kHz、+0 -3dB |
SN比(Aネットワーク) | Phono MM:88dB以上 Phono MC:70dB以上 CD、Tuner、Line、Tape/DAT-1・2・3:110dB以上 |
トーンコントロール | BASS最大変化量:±6dB(50Hz) TREBLE最大変化量:±6dB(15kHz) |
サブソニックフィルター | 16Hz(-3dB)、6dB/oct |
ラウドネス | 50Hz:+4dB 10kHz:+3dB |
<総合> | |
定格消費電力 | 330W |
外形寸法 | 幅460x高さ159x奥行446mm |
重量 | 22.5kg |