Pioneer PT-R7A
¥45,000(1980年頃)
解説
超高音域再生を実現したリボン型トゥイーターユニット。
リボンスピーカーは、振動部そのものが駆動部なため、非常に軽い振動形を構成できます。
PT-R7Aでは質量0.009gの超軽量振動板を採用しており、振動板自体の質量と、振動板が動かす空気の質量を同じにすることによって無駄の無い効率の良さで過渡特性を高めています。
これにより、120kHzに及ぶ超高域までフラットに再生が可能となっています。
振動板は9ミクロンの極薄アルミ箔を連続六角錐成型とすることでリボンを剛体化しており、縦、横、斜めのどの切断面をとっても直線とならない形に成型することで、折れ曲がりの心配のない強固な構造となっています。
これにより、リボンのピストン運動領域を拡大しており、微小入力から大入力まで優れたパワーリニアリティを確保しています。
マグネットには磁束密度7,400Gaussのアルニコ7を採用し、高密度で、均一な磁束分布を確保し、過渡特性を大幅に向上させ、同時に高能率化を実現しています。
超高域までのインダクタンスを大幅に減らしたローインダクタンス給電方式を採用しています。
これにより給電部のわずかなインダクタンスの発生も抑え、高域のエネルギー特性を向上させています。
マッチングトランスには、銅箔を多層サンドイッチ巻きにした、広帯域、低損失設計のマッチングトランスを採用しています。このトランスには、リニアな初透磁率特性を持つパーマロイコアの採用しています。
キャビネットにそのままセッティングできるスタンドベースを付属しています。
機種の定格
型式 | リボントゥイーター |
入力インピーダンス | 8Ω |
再生周波数帯域 | 6kHz~120kHz |
最大入力 | 50W(6kHz、-12dB/octネットワーク使用時) |
定格出力 | 25W(6kHz、-12dB/octネットワーク使用時) |
出力音圧レベル | 96.5dB/W/m |
クロスオーバー周波数 | -12dB/oct時、6kHz以上 |
総磁束 | 180,000Maxwell |
空隙磁束密度 | 7,400Gauss |
外形寸法 | 幅134x高さ89x奥行179mm |
重量 | 2.6kg |
付属 | スタンドベース |