オーディオの足跡

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F-500の画像
 解説 

ビートレス・パルスカウント方式を採用したFM/AMチューナー。

検波回路に、FM信号をパルス化しデジタル的に処理するパルスカウント方式を採用しています。この方式は直線検波なため、特に低域や高域において歪率特性が劣化することがありません。
また、このパルスカウント方式のメリットを十分に生かし、さらに高いSN比を得るために10.7MHzのIF周波数を1.26MHzの第2IF周波数に落としてから検波するダブルコンバート方式を採用しています。このダブルコンバート方式で問題となる、ビートが発生しやすいという欠点を改善するため、第2ミキサー段にリニア掛算器、第2ローカルにはプッシュプル発振器を採用しています。
また、検波出力からMPX出力部までをDCサーボ回路を使用したカップリングコンデンサーのない直結方式とし、コンデンサーによる音質への影響を低減しています。

フロントエンド部には5連バリコンとDD MOS及びD MOS FETによる、シングル-ダブル-シングル構成となっています。またRFコイルには空芯コイルを使用し、実用感度の高さと妨害排除能力の高さを両立させています。

IF部にはWideとNarrowの2段切換えを採用しています。
Narrow時は2素子のセラミックフィルターを合計5個使用して高い選択度を得ており、Wide時は群遅延特性が平坦で低歪率のセラミックフィルターにより、低歪率な受信が可能となっています。

MPX部は信号そのものが能動素子を通過せず、必要信号はそのまま出力へ、不要信号はアースへ流れるようにしてスイッチングするダイレクトスルー方式を採用しています。
また、パイロット信号オートキャンセル回路を搭載することで広帯域化を図っています。

タッチセンサーサーボロック回路を搭載しており、チューニングノブを回し、同調点でノブから手を離すとその周波数をロックします。

AMチューナーのIF部にもWide/Narrow切換えを搭載しており、Wideで音質を最優先した広帯域特性が得られ、Narrowで高い選択度特性が得られます。

MPXノイズフィルター、バズミューティング回路、Recレベルチェック機構、マルチパス端子を搭載しています。

機種の定格
型式 FM/AMチューナー
<FMチューナー部>
S/N比50dB感度 mono:1.8μV/16.2dBf(新IHF)
stereo:20.0μV/ 37.2dBf(新IHF)
実用感度 mono:0.95μV/10.8dBf(新IHF)
SN比(85dBf入力時) mono:90dB
stereo:85dB
高調波歪率
wide narrow
mono: 0.03%(100Hz)
0.03%(1kHz)
0.03%(10kHz)
0.08%(1kHz)
stereo: 0.04%(100Hz)
0.04%(1kHz)
0.09%(10kHz)
0.2%(1kHz)
キャプチャーレシオ wide:0.8dB
narrow:2.0dB
実効選択度 wide:40dB(400kHz)
narrow:60dB(300kHz)
ステレオセパレーション wide:60dB(1kHz)
    50dB(20Hz~10kHz)
周波数特性 20Hz~15kHz ±0.5dB
RF相互変調特性 97dB(2.5MHz離調)
85dB(800kHz離調)
イメージ妨害比 120dB
IF妨害比 100dB
スプリアス妨害比 110dB
AM抑圧比 70dB
サブキャリア抑圧比 70dB
ミューティング動作レベル 4.9μV(25.0dBf)
アンテナ入力インピーダンス 300Ω平衡型、75Ω不平衡型
<AMチューナー部>
実用感度 300μV/m(バーアンテナ)
15μV(外部アンテナ)
選択度 Wide:18dB
Narrow:50dB
SN比 50dB
イメージ妨害比 45dB
IF妨害比 40dB
<総合>
出力レベル/インピーダンス FM(100%変調)Fixed:650mV/2.2kΩ
           Variable:0mV~1.3V/2.2kΩ
AM(30%変調)Fixed:200mV/2.2kΩ
          Variable:400mV/2.2kΩ
マルチパス出力 Vertical:130mV/10kΩ
Horizontal:400mV/10kΩ
電源電圧 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 22W
外形寸法 幅420x高さ98x奥行403mm
重量 6.8kg