オーディオの足跡

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T-5000の画像
 解説 

オートリバースメカニズムを搭載したステレオテープデッキ。

日本で初めて録再オートリバース機構を搭載しています。
テープの端にセンシング箔を貼っておくとテープは自動で逆転し、1-3トラックから2-4トラックへテープが自動的に切り換わって連続録音/再生が可能です。
また、任意の所で逆転したい時にはリバーススイッチをプッシュする事で自由に行えます。

独自のピンチローラー起き上がり機構を搭載しています。
操作レバーがstopの位置にある時にはピンチローラーは本体に埋没した状態となります。このためヘッドの前面に邪魔な突起物が無くなり、テープの掛替えが簡単に行えます。また、付属のイージーローディングルールを用いると片手で簡単にテープセットが可能です。

ピンチローラー自動調芯装置を搭載しており、テープを挟む圧着力が常に一定になるようにしています。
また、ピンチローラーが起き上がっている時に誤ってテープをかけてもテープ破損を防止する保護装置を搭載しています。

自動ストップ機構を搭載しており、定速送り(PLAY)や早送り(FAST)のどちらにおいてもテープが終了するとモーター電源が切れて自動停止するためテープを傷める事がありません。

録再アンプ部にはソリッドステート構成を採用しており、アンプ部は4ヘッド構成に合わせて録再アンプを2組搭載しています。
イコライザーはテープスピード切換ノブに連動で切換られます。イコライザー特性はNABスタンダード特性に合わせられています。

レベルメーターを搭載しています。
このメーターは録音時にメーター全体が赤く輝き、録音状態であることを確認できます。

機種の定格
型式 オートリバース録音/再生6ヘッド機能ステレオテープデッキ
トラック方式 4トラック2チャンネル、ステレオ録音・再生
4トラック1チャンネル、モノラル録音・再生
ヘッド 録再ヘッドx2
消去ヘッドx2
ドライブ方式 1モーター、センターキャプスタンドライブ
センシング箔による自動逆転往復録音・再生
リバーススイッチによる手動逆転往復録音・再生
自動ストップ機構付き
テープスピード 19cm/s、9.5cm/s
巻戻し時間 標準7号テープで約150秒
録音・再生補償特性 NAB規格
入力感度/インピーダンス Mic:0.45mV/50kΩ
Line:45mV/470kΩ
出力レベル/インピーダンス Line:0.775V/50kΩ
Headphone:0.2mW/8Ω(8Ω~16Ω)
周波数特性 19cm/s:30Hz~20kHz(50Hz~15kHz ±3dB)
9.5cm/s:30Hz~10kHz(50Hz~7.5kHz ±3dB)
ワウフラッター 19cm/s:0.14%以下(WRMS)
9.5cm/s:0.22%以下(WRMS)
録再コネクター DIN規格
使用リール 最大7号
使用半導体 録再アンプ部
 トランジスタ:14個
 ダイオード:7個
電源 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 60W
外形寸法 幅390x高さ185x奥行325mm
重量 11.5kg