Pioneer T-5000
¥59,800(1968年頃?)
解説
オートリバースメカニズムを搭載したステレオテープデッキ。
日本で初めて録再オートリバース機構を搭載しています。
テープの端にセンシング箔を貼っておくとテープは自動で逆転し、1-3トラックから2-4トラックへテープが自動的に切り換わって連続録音/再生が可能です。
また、任意の所で逆転したい時にはリバーススイッチをプッシュする事で自由に行えます。
独自のピンチローラー起き上がり機構を搭載しています。
操作レバーがstopの位置にある時にはピンチローラーは本体に埋没した状態となります。このためヘッドの前面に邪魔な突起物が無くなり、テープの掛替えが簡単に行えます。また、付属のイージーローディングルールを用いると片手で簡単にテープセットが可能です。
ピンチローラー自動調芯装置を搭載しており、テープを挟む圧着力が常に一定になるようにしています。
また、ピンチローラーが起き上がっている時に誤ってテープをかけてもテープ破損を防止する保護装置を搭載しています。
自動ストップ機構を搭載しており、定速送り(PLAY)や早送り(FAST)のどちらにおいてもテープが終了するとモーター電源が切れて自動停止するためテープを傷める事がありません。
録再アンプ部にはソリッドステート構成を採用しており、アンプ部は4ヘッド構成に合わせて録再アンプを2組搭載しています。
イコライザーはテープスピード切換ノブに連動で切換られます。イコライザー特性はNABスタンダード特性に合わせられています。
レベルメーターを搭載しています。
このメーターは録音時にメーター全体が赤く輝き、録音状態であることを確認できます。
機種の定格
型式 | オートリバース録音/再生6ヘッド機能ステレオテープデッキ |
トラック方式 | 4トラック2チャンネル、ステレオ録音・再生 4トラック1チャンネル、モノラル録音・再生 |
ヘッド | 録再ヘッドx2 消去ヘッドx2 |
ドライブ方式 | 1モーター、センターキャプスタンドライブ センシング箔による自動逆転往復録音・再生 リバーススイッチによる手動逆転往復録音・再生 自動ストップ機構付き |
テープスピード | 19cm/s、9.5cm/s |
巻戻し時間 | 標準7号テープで約150秒 |
録音・再生補償特性 | NAB規格 |
入力感度/インピーダンス | Mic:0.45mV/50kΩ Line:45mV/470kΩ |
出力レベル/インピーダンス | Line:0.775V/50kΩ Headphone:0.2mW/8Ω(8Ω~16Ω) |
周波数特性 | 19cm/s:30Hz~20kHz(50Hz~15kHz ±3dB) 9.5cm/s:30Hz~10kHz(50Hz~7.5kHz ±3dB) |
ワウフラッター | 19cm/s:0.14%以下(WRMS) 9.5cm/s:0.22%以下(WRMS) |
録再コネクター | DIN規格 |
使用リール | 最大7号 |
使用半導体 | 録再アンプ部 トランジスタ:14個 ダイオード:7個 |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 60W |
外形寸法 | 幅390x高さ185x奥行325mm |
重量 | 11.5kg |