Pioneer PL-A315
¥41,500(1976年頃)
解説
全てのアーム操作をフルオート化した全自動ベルトドライブ型プレイヤー。
ターンテーブル部にはベルトドライブ方式を採用しており、駆動モーターには4極シンクロナスモーターを搭載しています。
モーターの回転をターンテーブルに伝えるベルトには経年変化の少ないポリウレタンを採用しており、精密加工技術によって高精度仕上げされたターンテーブルやスピンドル、軸受部との組み合わせによって高い性能を実現しています。
トーンアーム部にはS字型トーンアームを採用しています。
アームの水平・垂直回転部にはアンギュラコンタクトベアリングを採用しており、高感度を実現すると共に、軸受部のガタツキに起因する中音域の特性劣化を大幅に低減しています。
アームにはアンチスケーティング機構やラテラルバランサー、針圧直読ウェイト、アームエレベーション機構を搭載しています。
ヘッドシェルにはアルミ軽合金シェルを採用しています。
カートリッジには単体販売もされていたMM型カートリッジであるPC-330を採用しています。
40ミクロンの軽合金パイプカンチレバーとチタンベースのダイヤモンド針の組み合わせによって可聴周波数以上にわたって歪を抑えた再生を可能にしています。
トーンアームのオート動作には専用ギアモーターを使用しています。また、アームのリターン検出には速度検出型を採用しており、オート動作の精度を高めています。
オートリターンとオートカットだけでなく、スタートもレコードのサイズに合わせてセットしてスタートレバーを操作するだけで操作でき、アーム操作のフルオート化を実現しています。
なお、セレクターレバーをマニュアルにすると手動での操作も可能となっています。
脚部にはアルミダイカストとゴムを組み合わせた大型インシュレーターを採用しています。
キャビネットには硬質合板を採用しています。
外観は栓仕上げが施されています。
機種の定格
型式 | レコードプレイヤー |
モーター | ターンテーブル駆動用:4極シンクロナスモーター トーンアーム駆動用:精密ギアモーター |
駆動方式 | ベルトドライブ(両面研磨ポリウレタンベルト) |
ターンテーブル | 30cm径アルミ合金ダイカスト |
ターンテーブル慣性質量 | 100kg-cm2 |
回転数 | 33・1/3、45rpm |
回転ムラ | 0.07%以下(WRMS) |
S/N | 50dB(JIS、カートリッジPC-330使用) |
トーンアーム | スタティックバランスS字型パイプアーム |
カートリッジ | MM型(PC-330) |
交換針 | PN-330 |
付属機構 | オートリードイン オートリターン オートカット リピート(精密ギアモーター使用) アームエレベーション アンチスケーティング ラテラルバランサー 防振インシュレーター(高さ調整可) |
外形寸法 | 幅480x高さ165x奥行407mm |
重量 | 10kg |