Pioneer PL-255
¥27,500(1976年頃)
解説
高い基本設計と使いやすさを重視したレコードプレイヤー。
駆動モーターには4極シンクロナス型モーターを採用しています。
このモーターは電源周波数に同期して回転するため、負荷変動や電源電圧の変動に影響されずに安定した回転が得られます。また、ターンテーブルを回転させるベルトには精密仕上げのウレタンゴムを使用し、プーリーや軸受けにはパイオニアの精密加工技術を駆使して入念に研磨したものを使用しています。
トーンアームにはS字型パイプアームを搭載しています。
垂直・水平回転部にアンギュラコンタクトベアリングを採用しています。また、ピボット部と針先の延長角を直角補正することによってレコードのソリに対する追随性を高めています。
このトーンアームはアンチスケーティング機構を搭載しており1gの軽針圧演奏が可能です。また、カウンターウェイトの内側にネオプレンゴム(硬度45゜)を挿入することで、音質に悪影響を与える振動を吸収し、ハウリングを防止しています。
カートリッジには新開発のMM型カートリッジ PC-110/IIを採用しています。
キャビネットには多層合板と新素材ミネラルソリッドを組合わせて使用しています。ミネラルソリッドは高い比重と高い強度を持つ新素材で、適度な内部損失により有害な振動をダンプできます。
また、キャビネットの裏蓋の内側にアルミ箔を貼り付け誘導ハムを防止しています。PL-255では誘導S/Nを5dB~10dB改善しています。
インシュレーターには、空気圧を応用しブチルゴムと天然ゴムを組合わせた新型インシュレーターを採用しています。
アンチスケーティング機構、ラテラルバランサー、アームエレベーション、針圧直読ウェイトを搭載しています。
低容量出力コードを採用しています。
フリーストップ式のアクリルカバーを搭載しています。
機種の定格
型式 | レコードプレイヤー |
モーター | 4極シンクロナスモーター |
駆動方式 | ベルトドライブ |
ターンテーブル | 30cm径アルミ合金ダイキャスト |
回転数 | 33・1/3、45rpm |
回転ムラ | 0.07%以下(WRMS) |
S/N | 50dB以上(JIS) |
トーンアーム形式 | スタティックバランスS字型パイプアーム |
カートリッジ | MM型(PC-110/II) |
交換針 | PN-110/II |
付属機構 | アームエレベーション機構 アンチスケーティング機構 カウンターウェイト ラテラルバランサー 新型インシュレーター フリーストップヒンジ付アクリルフード 低容量出力コード |
外形寸法 | 幅440x高さ159x奥行362mm |
重量 | 6kg |