解説　

最上級機CT-980の機能に加えて録音時にもオートリバースが働くオートリバースデッキ。

LEDセンサーを採用したオートリバース機構を搭載しています。
LEDセンサーの採用によって従来のリバース方式のネックであったリーダーテープ分のロス(約12～15秒)を無くしたクイックリバースを実現しています。さらにCT-780では再生時だけでなく録音時にもリバースが働く録音/再生オートリバース機構を採用する事で長時間のエアチェックにも対応しています。

メカニズム部には3DD方式を採用しています。
3DD方式ではキャプスタンと左右のリールを3つの独立したモーターで直接駆動するシンプルな構造としています。
キャプスタンモーターにはコアレス&スロットレス構造のブラシレスDCサーボホールモーターを採用しており、トルクリップルやコギングなどの有害成分を抑えています。また、リールモーターにも制度の高いコアレス&スロットレス構造のブラシレスDCサーボホールモーターを採用する事で優れた耐久性とスムースなテープ走行を実現しています。

ヘッド部にはリボンセンダストヘッドを採用しています。
このヘッドでは硬くて脆く、加工がしにくかったセンダストを世界で初めて薄帯化して多層ラミネート化しています。3枚程度を積層するのが限度であった従来のセンダストヘッドに比べて渦電流損失を改善し、周波数レンジやダイナミックレンジが広くなり、メタルテープの特性にも対応しています。

ノイズリダクションシステムとして、ドルビーBタイプに加えてドルビーCタイプも搭載しています。

パネルレイアウトは3分割構成となっており、右側には多彩なテーププレイをつかさどる各種操作ボタンを集中配置し、中央にLEDのイルミネーションでテープ走行状態やテープポジションとドルビーB/Cポジションなどを点燈表示します。
メーターには応答速度に優れた2色LEDピークレベルメーターを採用しています。

テープエンドの無録音部分を飛ばして素早くカセット裏面の1曲目を再生するスキップリバースや、曲の頭を連続再生するインデックススキャン、未録音部分を素早く見つけて録音スタンバイになるブランクサーチなどの機能を搭載しています。

タイマースタンバイ機構を搭載しており、留守録音や目覚まし再生が可能です。

曲間の無録音部分が作れるRECミュート機構を搭載しています。

新感覚のオペレーションキーを採用しています。

ワンタッチレコーディングボタンを搭載しています。

別売りのリモートコントロールユニットを使う事で離れた場所から操作が可能です。

機種の定格

型式	カセットデッキ
トラック方式	コンパクトカセットステレオ
ヘッド	録再:リボンセンダスト(コンビネーション型) 消去:特殊合金ヘッドx2
モーター	定速ドライブ用:DDブラシレスDCサーボホールモーターx1 リールドライブ用:DDブラシレスDCサーボホールモーターx2
早巻き速度	約90秒(C-60)
回転ムラ	0.04%以下(WRMS) ±0.07%以下WPeak(EIAJ)
周波数特性(EIAJ)	メタルテープ 　　-20dB録音:30Hz～17.5kHz ±3dB 　　0dB録音:30Hz～15kHz ±3dB クロームテープ 　　-20dB録音:30Hz～17kHz ±3dB 　　0dB録音:30Hz～10kHz ±3dB ノーマルテープ 　　-20dB録音:30Hz～16kHz ±3dB 　　0dB録音:30Hz～9kHz ±3dB
SN比	55dB(EIAJ、ピーク録音レベル、聴感補正) ドルビー off:59dB以上 ドルビーB on:69dB以上(5kHz) ドルビーC on:79dB以上(5kHz) ※第3次高調波歪率3%、聴感補正
歪率	0.8%(EIAJ/1kHz、第3次高調波歪率、メタルテープ)
入力感度/インピーダンス	Mic:0.3mV/ソースインピーダンス600Ω Line:50mV/入力インピーダンス100kΩ
出力レベル/インピーダンス	Line:0.45V/出力インピーダンス3.3kΩ Headphone:0.45mW/負荷インピーダンス8Ω
付属機能	クイックミュージックサーチ スキップ再生・スキップリバース インデックススキャン ブランクサーチ ドルビーNRシステム(Bタイプ・Cタイプ/on-off) タイマースタンバイ機構 ワンタッチレコーディング オートテープセレクター RECミュート MPXフィルター(on-off) メモリーストップ リモートコントロールユニット接続機構
電源	AC100V、50Hz/60Hz
外形寸法	幅420x高さ99.5x奥行270mm
重量	5.3kg
別売	リモートコントロールユニット JT-216(￥6,000)