オーディオの足跡

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Integra T-435の画像
 解説 

オンキョー独自のダイナミックFM帰還技術を開発・搭載したFM/AMチューナー。

FM帰還とは、チューナーのIF回路・検波器にアンプの歪低減技術であるNFBを導入した技術で、さらに、IFスペクトラム信号は大幅に圧縮され、IF回路の帯域幅拡大効果を得ています。
これにより、IF信号は回路の位相特性が最も良い部分だけを通過するため、ステレオ受信時やダイナミックな生放送のワイドなIF信号もリニアに増幅・伝送が可能となっています。この結果、NFB効果ともあいまって、低歪・高セパレーションを獲得しています。
また、IFにはリニアフェーズフィルタ、検波器には広帯域リニア・ディテクターを搭載しており、検波出力は20Hz~53kHzにわたってフラットという優れた特性を得ています。

フロントエンド部は、RF段をBoost-OFF/ONの2段切換としています。
OFFポジションは、強電界地域・近距離受信向けで妨害排除特性に優れたものとなっており、入力トリプルチェーンの後、RFブースターを通さずに直接ミキサーへ通ります。局発は、パラレル使用のローノイズ・ツインバリキャップとMOS FETバッファで構成しミキサーをドライブしています。
ONポジションは、弱電界地域・遠距離受信向けのポジションで、トリプルチューンにMOS FETによるRFブースターが入り、入力シングル同調となります。

IF部は受信条件の違いに応じて、Wide=FM帰還とNarrowの帯域幅2段切換が可能となっています。
このIF帯域幅2段切換とフロントエンドの感度2段切換を組合わせる事で、受信エリアと電波条件に合う品質を得られます。

MPX部にはPLL ICを採用しており、19kHz・38kHzパイロットキャンセラーを搭載しています。

FM/AM12局ランダムプリセットメモリーを搭載しています。
とくにメモリー1~5局はタイマー対応となっており、タイマーの併用で1局から5局まで順次受信します。

電源部から発生する変調雑音やAC電源から侵入する外部雑音が信号系へ与える影響を防ぐため、スーパーターボ方式を採用しています。

AM部にはFM部とは完全に独立させたAM専用ICを搭載しています。

オートマチック・ノイズリダクションやオートチューニングシステムを搭載しています。

機種の定格
型式 FM/AMチューナー
<FMチューナー部>
受信周波数 76MHz~90MHz
実用感度(75Ω/IHF) Boost ON:0.95μV/10.8dBf
Boost OFF:4μV/23.3dBf
S/N50dB感度(75Ω/IHF) Boost ON:2μV/17.3dBf
相互変調妨害比(±1MHz/±2.5MHz) Boost ON:88dB/90dB
Boost OFF:103dB/110dB
イメージ妨害比(83MHz) Boost ON:90dB
Boost OFF:90dB
IF妨害比(83MHz) Boost ON:100dB
Boost OFF:100dB
スプリアス妨害比 Boost ON:100dB
Boost OFF:100dB
2信号選択度(±400kHz離調) Wide:45dB
Narrow:85dB
歪率
mono、400Hz Wide:0.009%
Narrow:0.15%
stereo、400Hz Wide:0.02%
Narrow:0.4%
stereo、50Hz~10kHz Wide:0.08%
Narrow:0.6%
ステレオセパレーション
1kHz Wide:60dB
Narrow:45dB
100Hz~10kHz Wide:47dB
Narrow:40dB
AM抑圧比 Wide:62dB
Narrow:50dB
キャプチャーレシオ Wide:1.0dB
Narrow:2.0dB
SN比 mono:86dB
stereo:80dB
周波数特性 20Hz~15kHz +0.2 -0.8dB
キャリアリーク -65dB
アンテナインピーダンス 75Ω
出力電圧/インピーダンス 500mV/900Ω
<AMチューナー部>
実用感度 200μV/m(ループアンテナ)
イメージ妨害比 40dB(1MHz)
IF妨害比 57dB(1MHz)
2信号選択度 35dB
S/N比 50dB
歪率 0.3%
出力電圧 150mV
<総合>
消費電力(電気用品取締法規格) 17W
外形寸法 幅435x高さ77x奥行373mm
重量 4.4kg