ONKYO Integra E-707
¥54,800(1983年発売)
解説
インテグラシリーズのグラフィックイコライザー。
16Hz~32kHzを左右12分割したレベルコントローラーにより、細かい調整が可能となっています。
各素子の中間周波数に対応した32Hz~16kHzのテストトーン発振器を搭載しています。
スポットボタンを押すと、32Hzのテストトーンが発振され、32Hzのレベルコントロールつまみが発光します。さらにスポットボタンを押すごとに、順番にオクターブ上のテストトーンが発振され、それと同時につまみの発光も移動していきます。
スイープボタンを押すと32Hz~16kHzの発振と、ツマミの発光が自動的に移動していき、調整後の全体の特性を確認できます。
各セレクターボタンと連動して、入力から出力までの信号の流れを光で表示するオペレーション・モードディスプレイを搭載してます。
電源トランスと、増幅部が同居することで、変調雑音が音質に影響を与えないようにするため、新開発のスーパーターボ方式を採用しています。
デルタターボ回路とターボフィルターの2段の働きで電源部から発生する変調雑音や、AC電源から侵入する外部雑音を抑えています。
各素子の最大変化量を±12dBと±6dBの2段階に切換えることができます。
レベルコントローラーの移動に伴い、自動的にピークやディップの鋭さを補正し、なだらかな特性とすることで、隣の特性とのつながりを滑らかにしています。
片チャンネルの特性だけを見る事ができるディスプレイスイッチを搭載しており、ディスプレイスイッチを押すと、押したチャンネルのレベルコントロールつまみの発光が消え、もう一方のチャンネルのカーブだけを見る事ができます。
アウトプットセレクターにより、3ヘッドデッキでもイコライジング録音中に録音された信号をアフターモニターできます。
機種の定格
型式 | 12素子グラフィックイコライザー |
入力感度(FLAT) | 150mV |
入力インピーダンス | 50kΩ |
出力電圧(FLAT) | 150mV |
出力インピーダンス | 600Ω |
最大入力 | 5V(20Hz~20kHz、THD 0.01%) |
中心周波数 | 16Hz、32Hz、64Hz、125Hz、250Hz、500Hz 1kHz、2kHz、4kHz、8kHz、16kHz、32kHz |
周波数特性(FLAT) | 10Hz~35kHz ±0.5dB |
全高調波歪率 | 0.01%以下(20Hz~20kHz、1.5V出力、FLAT) |
SN比 | 100dB(1.5V出力、IHF-A入力ショート) |
可変範囲 | ±12dB/±6dB |
利得 | 0dB~-20dB |
発振器発振周波数 | 32Hz、64Hz、125Hz、250Hz、500Hz 1kHz、2kHz、4kHz、8kHz、16kHz (SPOT/SWEEP) |
発振器周波数特性 | 32Hz~16kHz ±0.8dB |
発振器歪率 | 2%以下(32Hz~16kHz) |
発振器出力 | 15mV |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 17W |
ACアウトレット | Unswitched:200W |
外形寸法 | 幅435x高さ89x奥行365mm |
重量 | 4.5kg |