ONKYO Integra A-815D
¥56,800(1981年頃)
解説
Wスーパーサーボ方式を採用したステレオプリメインアンプ。
Wスーパーサーボ方式とは、アンプ内部に起因する、あらゆる成分を別に設けたサーボオペレーショナルアンプのフィードバックループでキャンセルしています。
これにより、有害な成分を巧みにキャンセルして、入力される音楽信号だけを高純度で伝送しています。
最終出力段での電力増幅に、リニアスイッチング方式を採用しています。
この方式は、基本的な動作特性としては高効率なB級ながら、2つのトランジスタの増幅部分をスムーズにして有害なクロスオーバー歪を発生させず、A級並の動作特性をもっています。
MCカートリッジに対応するため、単なるヘッドアンプや昇圧トランスによるつけたしのものではなく、MCをメインと考えたストレート・イコライザアンプを搭載しています。
また、MMカートのクォリティも、それに相応してグレードアップが図られています。
さらに、トーン回路や、バッファアンプを省き、ハイゲイン・パワーアンプにダイレクトに入力する2アンプ構成とし、音質を優先した設計となっています。
音にほとんど影響を与えないパッシブ素子のみで構成したダイレクトトーン方式のトーンコントロールを搭載しています。
機構部品には、主要部に非鉄金属を用い高調波歪の発生を抑え、よりピュアな波形伝送を目指しています。
機種の定格
型式 | Wスーパーサーボ方式プリメインアンプ | ||||
定格出力(AUX→SP Out) | 55W+55W(8Ω、20Hz~20kHz、両ch駆動) | ||||
全高調波歪率(20Hz~20kHz) | 0.015%/0.012%(Aux→SP out、定格出力時 / 1/2出力時) 0.005%(Phono MM→Rec Out、3V) 0.02%(Phono MC→Rec Out、3V) |
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混変調歪率(Aux→SP out) | 0.01% | ||||
パワーバンドウイズス | 5Hz~100kHz(Aux→SP out) | ||||
ダンピングファクター | 100(1kHz、8Ω) | ||||
周波数特性 |
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入力感度/インピーダンス | Phono MM:2.9mV/47kΩ Phono MC:350μV/330Ω Tuner、AUX、Tape Play1、2:150mV/47kΩ |
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Phono最大許容入力 (1kHz/10kHz、0.05%) |
Phono MM:230mV/1100mV Phono MC:30mV/145mV |
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出力電圧/インピーダンス | Tape Rec1、2:150mV/2.2kΩ | ||||
S/N比(IHF A ショート) | Phono MM:83dB Phono MC:67dB Tuner、AUX、Tape Play1、2:100dB |
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トーンコントロール(Vol -16dB) | Bass:±8dB(70Hz) Treble:±8dB(20kHz) |
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ラウドネス | +6dB(100Hz) | ||||
サブソニックフィルター | 15Hz、6dB/oct | ||||
ミューティング | -20dB | ||||
電源 | 100V、50/60Hz | ||||
消費電力 | 105W(電気用品取締法規格) | ||||
ACアウトレット | unswitched:1個(200W) switched:2個(計200W) |
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外形寸法 | 幅435x高さ125x奥行385mm | ||||
重量 | 9.5kg |