NEC K-535
¥69,800(1981年頃)
解説
3ヘッドとメカニカルロジックコントロールによって音質と機能性の両立を図ったカセットデッキ。
メカニズム部は堅牢なフレームにトルクの大きい電子制御DCモーターと、高真円度を誇るキャプスタン、精密加工された大型フライホイールで構成しており、安定したテープ走行を実現しています。
新開発のメカニカル・ロジックコントロールを搭載しています。
この方式ではフライホイールのセンタースピンドルにコントロール専用のギアを組み合わせています。フライホイールのエネルギーを合理的に利用することで従来のメカニカルコントロールでは実現できなかったソフトタッチ操作のフィーリングを実現しています。
さらに、どのファンクションにもダイレクトに切り替えられるダイレクトファンクションチェンジを採用しています。
ヘッド部にはコンビネーション3ヘッドを搭載しています。
録音・再生用にはコンビネーションタイプを、消去用にはダブルギャップフェライトヘッドを採用しています。
3ポジションのテープセレクターを搭載しています。
ポジションはメタル・クローム・ノーマルで、BIASとEQが連動したワンタッチ切換式となっています。さらにBIASファインアジャスタによって仕様するテープの性能を最大限引き出すことが可能です。
-20dB~+5dB表示のレベルメーターと-10dB~+10dBを5dB単位で表示するLED5連ピークレベルインジケーターを搭載しています。
さらに、LchとRchがワンタッチで独立して操作できる大型クラッチ式レベルコントロールを採用しています。
オートRECミュートを搭載しており、ワンタッチで4秒間の無録音部分を作れます。
マルチファンクションインジケーターを搭載しています。
録音時はE(消去ヘッド作動中)、R(録音ヘッド作動中)、さらにモニタースイッチをテープポジションにするとP(再生ヘッド作動中/同時モニター中であることを表示)が点灯します。再生時はPのみ、ポーズ時にはIIが点灯します。
ノイズリダクションシステムとしてドルビーNRを搭載しています。
K-535はダブルドルビー構成となっており、録音と再生それぞれに独立した回路を持たせる事で、同時再生モニター時にもドルビーNR ONの状態で確認ができます。
タイマースタンバイ機構を搭載しています。
フルオートストップ機構を搭載しています。
ワンタッチREC機構を搭載しています。
MPXフィルターを搭載しています。
メモリーストップ機構を搭載しています。
機種の定格
型式 | カセットデッキ |
トラック方式 | 4トラック2チャンネル |
ヘッド構成 | 録再:コンビネーションヘッド 消去:ダブルギャップフェライトヘッド |
駆動モーター | 電子制御DCモーター |
ワウフラッター | 0.04%以下WRMS |
周波数特性 | LHテープ(-20dB録音時):20Hz~16kHz CrO2テープ(-20dB録音時):20Hz~19kHz Metalテープ(-20dB録音時):20Hz~20kHz |
SN比 | 65dB以上(CrO2、Dolby NR on) |
歪率 | 1.0%以下(LHテープ) |
消去率 | 1kHz(+10dB録音時):70dB以上 80Hz(+10dB録音時):60dB以上 |
入力感度/最大許容入力/インピーダンス | Mic:0.3mV/40mV/10kΩ Line:60mV/10V/47kΩ |
出力レベル/適正負荷インピーダンス | Line:580mV/47kΩ Headphone:85mV/8Ω |
付属機構 | ドルビーシステム フルオートストップ メモリーストップ オートRECミュート レベルメーター LED採用ピークインジケーター タイマースタンバイ ワンボタンREC ダイレクトファンクションチェンジ MPXフィルター |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 17W |
外形寸法 | 幅430x高さ110x奥行き310mm |
重量 | 7.5kg |