McIntosh MC402
¥850,000(2002年12月1日発売)
解説
ダブル差動アンプサーキットを採用したステレオパワーアンプ。
4系統のプッシュプル信号回路のうち2系統ずつをペアとしてバランス増幅回路を構成し、ファイナルステージのアウトプットオートフォーマーで出力を再統合する独自のダブル差動アンプサーキットで構成されています。これにより、信号系が入力から出力まで完全にシンメトリカルなバランス伝送を実現し、全てのノイズと歪を低減しています。
さらに、出力トランジスタ素子を徹底選別しリニアリティを向上させています。
スピーカーのインピーダンスに関わらず一定な動作を維持できる、マッキントッシュ伝統のアウトプットオートフォーマーを搭載しています。
また、このオートフォーマーによりスピーカーからの逆起電力を吸収し、歪の増加を防いでいます。
パワーガード機能を搭載しており、入力と出力の波形を常に比較し、その違いが0.3%を超えると自動的にゲインを下げて歪を抑えます。
セントリーモニターを搭載しており、出力ショートや異常に低い負荷インピーダンスで出力電流や電圧が規定値をオーバーしそうな場合、自動的に安全なレベルまで下げて事故を防ぎます。
温度プロテクションを搭載しており、センサーがオーバーヒートを検知すると、入力を遮断し、温度が下がると自動的に復帰します。
電源投入時の突入電流を制限し、電源回路へのストレスを緩和するインラッシュプロテクションを搭載しています。
電源投入時にアンプの起動を約2秒間遅らせ、過渡ノイズなどからスピーカーを保護するターンオンディレイを搭載しています。
DCプロテクションにより、出力に直流成分が漏れ出した場合、アウトプットオートフォーマーがアースにバイパスさせてスピーカーを保護します。
MC402のパワーメーターは単純な信号電圧計ではなく、電圧と電流値を計測し、スピーカー端子へ実際に出力されている電力値を表示します。
WATTSポジションではスローリカバリー機能付きのピークパワー表示をし、HOLDポジションでは最大ピークレベルで指示値をホールドしながらゆっくり戻ります。
また、LIGHTS OFFはWATTS表示で、バックライトが消灯するポジションとなっています。
12mm厚ガラスの3ディメンションデザインと、LED/光拡散ファイバーを用いたイルミネーションパネルを採用しています。
シャーシにはステンレス鋼板を採用しており、大型ヒートシンクによる自然空冷方式となっています。
マッキントッシュ製のコントロールアンプから電源の一括on/offが行えるリモートパワーコントロールを搭載しています。
機種の定格
型式 | ステレオパワーアンプ |
定格出力 | stereo:400W+400W(2Ω、4Ω、8Ω) mono parallel:800W(1Ω、2Ω、4Ω) |
周波数特性 | 20Hz~20kHz +0 -0.25dB 10Hz~100kHz +0 -3.0dB |
全高調波歪率 | 最大0.005%(250mW~定格出力) |
混変調歪率 | 最大0.005%(SMPTE、定格出力時) |
入力感度/インピーダンス | アンバランス:1.9V/10kΩ(VR付) バランス:3.8V/20kΩ(VR付) |
SN比(A-基準) | アンバランス:85dB バランス:115dB |
ダンピングファクター | 100(8Ω) |
パワーガード | クリッピング防止、全高調波歪率≦2%(オーバードライブ14dB以下、1kHz) |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz、12A(UL/CSA規格) |
外形寸法 | 幅445x高さ226x奥行445mm |
重量 | 47.6kg |