オーディオの足跡

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ST-5の画像
 解説 

クォーツロックデジタルシンセサイザー方式を採用したFM/AMチューナー。

フロントエンドにクオーツロックデジタルシンセサイザー方式を採用しています。この方式では、局発周波数を水晶発振子による基準信号をもとに、FMは100kHz単位で、AMは9kHz単位で正確にロック。気温や湿度などの環境変化に対する安定度を高め、同調ズレによる歪の発生を極限まで抑えています。また、バリキャップに流す電圧を変化させて選局するシンセサイザー方式ではすべてが電子的にコントロールされるため、機械的な動作部分がなく、振動などの外部ショックによる同調ズレも皆無です。

プリセット機構の充実を図ったSt-5は、プリセット数をFM7局、AM7局の合計14局をプリセット可能。独自の機構により、電源を切った後も、記憶させた局は消えません。

放送局の周波数をいちいち覚えていなくても、同調のズレなく的確に局を選出できる便利なオートチューニングを採用しています。またチューニングをノーマルスイッチに切換えると、マニュアル操作も可能です。

周波数表示は、クオーツロックされた局発周波数をカウントダウンし、ダイレクトにデジタルディスプレイ表示。このため指示誤差はゼロとなり、最良の同調点では、歪の発生、セパレーションの悪化も全くありません。

クオーツロックシンセサイザー方式で同調性能を高めたフロントエンドは、さらに低ノイズデュアルゲートMOS-FETを採用し、歪率、S/N比のすぐれた高周波増幅特性を実現。
また、受信性能と音質性能の両立が困難だったIF段はメインIF段とサブIF段に分け、受信、音質ともに性能向上を図っています。
さらにMPX段にはPLLパイロットキャンセラー回路を採用。広帯域に渡るセパレーション特性を向上しています。

デジタル表示された周波数は同調のズレの全くない設計ですが、LEDによるシグナル強度メータを装備しているので信号の強さも直読できます。
しかもこのメータは、スイッチの切換えによりマルチパスの観測が可能。簡単に妨害電波のない方向がチェックでき、性能を引き出すアンテナセッティングが可能です。

別売りオプションでマホガニーキャビネットがありました。

機種の定格
型式 FM/AMチューナー
<FMチューナー部>
受信周波数 76.1~89.9MHz
IHF実用感度 1.8μV(IHF)
10.3dBf(新IHF)
50dBクワイエッティング感度 モノラル:2.5μV(IHF)、13.2dBf(新IHF)
ステレオ:36μV(IHF)、36.4dBf(新IHF)
S/N比 モノラル:78dB
ステレオ:73dB
高調波歪率 モノラル、1kHz:0.08%(WIDE)、0.15%(NARROW)
ステレオ、1kHz:0.15%(WIDE)、0.25%(NARROW)
周波数特性 30Hz~15kHz(+0.2dB、-1.5dB)
キャプチャーレシオ 0.9dB(WIDE)
1.5dB(NARROW)
実効選択度 42dB(WIDE)
75dB(NARROW)
イメージ除去比 80dB
中間周波数妨害比 100dB
AM抑圧比 60dB
ステレオセパレーション(1kHz) 50dB(WIDE)
45dB(NARROW)
<AMチューナー部>
受信周波数 531~1602kHz
感度 20μV
S/N比 50dB
高調波歪率 0.5%
<総合>
定格消費電力 10W(電気用品取締法)
電源 AC100V、50/60Hz
外形寸法 幅416x高さ73x奥行300mm
幅474x高さ100x奥行320mm(マホガニーキャビネット寸法)
重量 4.5kg
別売 マホガニーキャビネット WC-72N(¥11,000)