オーディオの足跡

PR:Marantzの製品をヤフオク!で検索
PR:ヤフオク!で中古オーディオを検索

CD-95の画像
 解説 

CD開発者のテクノロジーとノウハウの粋を結集し、高い完成度を実現したCDプレイヤー。

D/A変換回路には、フィリップス・マランツが独自に開発し、改良を重ねてきたオリジナルのLSI(TDA-1541A S-1)で構成されています。
このTDA-1541A S-1は、フィリップスの最新デバイスAバージョンの中からさらに厳選されたセレクテッドタイプで、型番とともにクラウンマークが刻印されています。
これにより全温度幅にわたって微少信号時には0.5LSB、通常レベルでは1LSBを保証しています。

D/A変換の構成は、チャンネル当たり2個のD/Aコンバーターを搭載しており、しかもプッシュプルD/A変換方式を採用しています。
2個のコンバーターは正相と逆相の組み合わせとなっており、ここを通って波形が合成されます。それと同時に同相成分はキャンセルされ、ハムや超低域ノイズを含む偶数次低歪も相殺されて大幅に低減されています。

シングルCDの性能を最大限に生かすため、12cmCDと8cmCDをセンサーによって検出し、回路定数によってサーボ動作の範囲を切り換え、動作点が中点になるように設定しています。

ドライブ・メカニズムはフィリップス・マランツが開発したCDM-1タイプを採用しています。
通常のリニアトラッキング方式とは別の発想から生まれた1ビーム方式のスイングアーム・ピックアップで、レンズはローデンシュトック社のガラス製となっており、収差が少なく温度特性に優れており、ピックアップ能力を向上させています。
また、動力源となるリニアモーターにサマリウムコバルト・マグネットを採用し、スイングアームを制御するサーボシステムと相まってスムーズで確実なビットとレースを実現してます。
また、剛性向上のためダイキャストベースを採用し、外部振動などの影響を抑えています。

電源部にはパワーアンプに匹敵する大型トランスと68,000μFx2の電解コンデンサーという構成を採用しています。特に電解コンデンサーには、新素材を採用し、音質重視型を厳選して採用しています。
また、電源トランスは2次巻線をデジタル回路用、オーディオ回路用、ディスプレイ回路用に分割し、独立化をはかっています。
レギュレーター回路もディスクリート構成を採用して電源部にまつわるノイズを排除しています。

シャーシにはダイキャスト製を採用し、さらにダイキャスト製サイドパネル、3mm厚の底板からなる強固なサンドイッチ構造とすることで振動を抑えています。
また、トップカバーにはマランツ独自のARC(Aluminium Faft Ceiling)構造を採用しており、ラフト(いかだ)カットを施した3ピース構造とすることで強度向上と振動モード拡散を図っています。
さらに、通常メカニズム内にマウントされるレーザーシグナル用のプリアンプは、回転系から隔離されて振動の影響を抑えています。

防振と共に有害な相互干渉を防ぐため、サーキット・レイアウトに着目し、デジタル回路、オーディオ回路、サーボ回路、マイコンおよびディスプレイ回路をそれぞれ独立した基板構成としています。

オプティカルとコアキシャルの2系統のデジタル出力を装備しています。

通常のランダムアクセスプログラム(20曲)の他に、ファイリングバンク"FTS"を搭載しており、プログラムを1度メモリーすれば、電源を切っても半永久的にファイリング可能です。

リモコンを標準装備しています。

機種の定格
型式 CDプレイヤー
<オーディオ特性>
チャンネル数 2チャンネル
周波数特性 2Hz~20000Hz±0.1dB
ダイナミックレンジ 96dB以上
SN比 104dB
チャンネルセパレーション 100dB以上(1000Hz)
高調波歪率 0.0015%(1000Hz)
ワウフラッター 水晶精度
誤り訂正方式 クロスインターリブリード・ソロモンコード(CIRC)
音声出力 2V RMS ステレオ
デジタル出力 ピンジャック:0.5Vp-p/75Ω
角型光コネクター:-19dBm +4.5 -2.0dBm
<光学読取り方式>
レーザー AIGaAs半導体
波長 780nm
<信号形式>
サンプリング周波数 44.1kHz
量子化 16ビットリニア/チャンネル
<総合>
許容動作温度 +5℃~+35℃
許容動作湿度 5~90%(結露のないこと)
電源 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 約30W
外形寸法 幅454x高さ86x奥行330mm
最大:幅454x高さ106x奥行357mm
重量 13.8kg
付属 リモコン