Marantz CD-75
¥59,800(1987年頃)
解説
4倍オーバーサンプリングデジタルフィルター、左右独立2D/Aコンバーターなどの技術をベースに、より高性能化を図ったCDプレヤー。
4倍オーバーサンプリング・デジタルフィルターと3次ベッセルフィルターによって構成された「Zフィルター」の基本構成をそのまま継承しつつ、より高性能化を図るため、従来のLSIに変わり、16ビット4倍オーバーサンプリングLSIをD/Aコンバーターとして搭載しています。
また、D/A変換以前のデジタルフィルターやPLL復調回路用LSIも新開発タイプを投入することで、デコーダ回路を3チップLSIでまとめあげています。
CDドライブ部には、小型軽量化と無振動化を追及し、新たな改良が施されたCDM-2を採用しています。
サブシャーシ、スイングアームなどのCDドライブメカ構成部品には、医学機器・精密機器に使用されている「高比重グラスウールプラスチック」を採用し、軽量化と共に共振周波数の低下を実現しています。
また、フィリップス独自のレプリカ・テクノロジーにより、対物レンズの表面に10ミクロンの非球面皮膜をコーティングし、2枚のレンズで光学系を構成しており、球面レンズでは避けられない球面収差を追放しています。
さらに、フォーカシングメカニズムを従来のMM(ムービングマグネット)型からMC(ムービングコイル)型に改良し、素早いトラッキングを可能にしています。
CDM-2は完全なフローティング構造で搭載されており、トレイと一体化されていたトレイリッドも独立させ、トレイを含むCDドライブメカ全体をシャーシから分離・フロート化しています。
デジタル出力を搭載しています。
10キーを搭載したリモコン(RMC-75)が付属しています。
トータル時間・経過時間・残量時間の3種類の時間情報、トラックアンバー、インデックスナンバーを集中表示するマルチ・ディスプレイを搭載しています。
マランツ・シンクロ・レック対応のカセットデッキ(SD565、SD-74等)と組合わせる事で、CD-75のプレイボタンで録音スタートを制御できます。
ボリューム付ヘッドホン端子を搭載しています。
ダイレクト・プレイ機能により、プレイボタンを操作するとディスクトレイが閉じて自動的に演奏をはじめます。
最大20曲までのランダム・アクセス・プログラム、最大99曲までのスキッププレイ、インデックス・プレイ、3スピード・サーチ、リピート機能などを搭載しています。
機種の定格
型式 | CDプレイヤー |
D/Aコンバーター | L/R独立2DAC 4倍オーバーサンプリングデジタルフィルター |
フィルター | 3次ベッセルフィルター |
チャンネル数 | 2チャンネル |
周波数特性 | 2Hz~20000Hz±0.3dB |
ダイナミックレンジ | 96dB |
S/N比 | 96dB |
チャンネルセパレーション | 94dB(1kHz) |
高調波歪率 | 0.003%(1kHz) |
ワウフラッター | 水晶精度 |
誤り訂正方式 | CIRC |
音声出力 | 2Vrms |
レーザー | AIGaAs半導体 |
波長 | 800nm |
サンプリング周波数 | 44.1kHz |
量子化 | 16ビットリニア/チャンネル |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 20W |
外形寸法 | 幅420x高さ86x奥行304mm |
重量 | 4kg |
付属 | リモコン RMC-75 |