Marantz SM-11
¥400,000(1983年発売)
解説
マランツが数々のハイパワーアンプの開発を通して蓄積した正攻法を貫いて完成したステレオパワーアンプ。
ハイパワーを高いクオリティで得るため、とくに優れたリニアリティを持つパワートランジスタを採用し、4本パラレルの3段ダーリントン回路構成で、合計16本のパワートランジスタを使用しています。
またすべての電圧増幅段にはカスコード回路を採用することによりシンプル化を実現し、裸特性を改善して、多量のNFBをかけることなく低雑音化・低歪化を達成しています。
電源部には高レギュレーション大型パワートランスと特別に開発されたオーディオ用カスタム電解コンデンサーを豆乳しています。
特に電解コンデンサーはコンピューターグレードの高級ネジ端子タイプを採用し、高い信頼性を獲得しています。
大型ピークパワーメーターを搭載しています。
対数圧縮型指示を採用して、微少出力から最大出力までレンジを切換えることなくモニター可能です。
またメーターのリカバリータイムは、フロントパネルのスイッチによりNormal/Peak
Holdが切換えられます。
大きな電流を直接プリアンプ内に通すことなく、プリアンプ側でパワーアンプの電源のON/OFFをコントロールすることができるリモート付ACコードを搭載しています。
これにより微弱信号を扱うプリアンプの内部から雑音源となる大電流を追放して、音質への影響を抑えています。
機種の定格
型式 | ステレオパワーアンプ |
定格出力 | 300W+300W(4Ω) 265W+265W(8Ω) |
全高調波歪率 | 0.008%以下 |
周波数特性 | 10~100kHz +0 -1dB |
入力感度/入力インピーダンス | 1.5V/22kΩ |
ダンピングファクタ | 100以上(8Ω) |
SN比(IHF-A) | 120dB |
消費電力(電気用品取締法) | 400W |
外形寸法 | 幅454x高さ200x奥行476mm |
重量 | 30kg |