Marantz SC-7S1
¥700,000(2002年10月発売)
解説
真の意味でSuperAudioに対応するため、入出力系やボリュームコントロール、電源のそれぞれの回路を徹底的に見直し、20kHzにおいて100dB以上の優れたセパレーションを実現したステレオコントロールアンプ。
フルバランス構成を採用しています。
ボリュームには、マランツオリジナルの4連ボリュームを発展させた8連リニアコントロールボリュームを採用しています。
このボリュームでは、通常のアナログボリュームで発生していた各チャンネルのギャングエラーを0~-100dB±0.5dBまで抑えています。これに新開発のHDAM
SAを加えることにより、CMRR(同相ノイズ除去比)飛躍的に向上し、超広帯域化を実現しています。
電源回路には、電源供給部から徹底的にノイズを除去するためにチョークインプット方式を採用しています。
この方式は整流波形において高調波成分が極めて少なく、コントロールアンプには最低なものとなっています。
電流帰還回路の帰還インピーダンス低減を図り、さらなるハイスピード化を実現するため、マランツオリジナルのHDAMをさらに進化させた、バッファーアンプ用セパレートモジュールHDAM
SAを新たに開発し、SC-7S1に搭載しています。
SC-7S1では、入出力バッファーアンプ部に各4個、V/I変換部に4個の合計12個を搭載しています。
最大6台のSC-7S1を接続してのシンクロ駆動が可能なフローティングコントロールバスにより、高速双方向通信で複数のコントロールアンプをシンクロコントロールすることが可能です。
また、リスニングポイントからリモコンでのレベルトリム調整も可能なため、マルチチャンネルセッティング時に最適な音場設定が手軽に行えます。
このシステムを利用することで、SC-7S1x2台、MA-9S1x4台のコンプリート・バイアンプ接続が可能です。
ワイヤレスリモコンが付属しています。
機種の定格
型式 | コントロールアンプ |
定格出力(20Hz~20kHz) | Balanced:1.7V Unbalanced:1.7V |
最大出力(20Hz~20kHz) | Balanced:13.5V Unbalanced:13.5V |
全高調波歪率(20Hz~20kHz) | Balanced:0.0015% Unbalanced:0.003% |
周波数特性 | Balanced:3Hz~150kHz +0 -3dB Unbalanced:3Hz~150kHz +0 -3dB |
入力感度/インピーダンス | Balanced:420mV/20kΩ Unbalanced:420mV/20kΩ |
出力インピーダンス | Balanced:220Ω Unbalanced:220Ω |
S/N(IHF-Aネットワーク) | Balanced:103dB Unbalanced:105dB |
チャンネルセパレーション(20kHz) | Balanced:100dB以上 Unbalanced:100dB以上 |
ボリューム調整幅 | -∞、-100dB~0dB(0.5dBステップ) |
トリムレベル調整幅 | ±6dB(0.5dBステップ) |
ATT設定値 | -20、-40、-60、-∞dB |
入出力端子 | バランスインプット:1系統 アンバランスインプット:3系統(SACD/CD、Line1、2) Tape in/out:1系統 バランス出力:1系統 アンバランス出力:2系統 |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 18W |
最大外形寸法 | 幅459x高さ136x奥行441mm |
重量 | 21kg |
付属 | ACケーブル リモートケーブル リモートコントローラー(RC-7S1SC) |