オーディオの足跡
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DAC-1の画像

Marantz DAC-1 \160,000(1988年発売)
\146,000(1989年頃)

解説
ミュージックソースをあえて限定し、その力を発揮させるのを目的にしたデジタルオーディオ・コントロールアンプ。
CDやDATなどPCM処理され、D/Aコンバーターを通過したオーディオ信号は、多くのノイズ(可聴周波数帯域外ノイズ)が混入しており、それを取り除いた信号をパワーアンプに送るという思想の元に開発されました。

入力段には、フィリップス・マランツグループのCDテクノロジーを踏襲したローパスフィルターを設け、サンプリング周波数以下の信号だけを通し、増幅部の高周波による混変調を抑えています。

マスターボリュームの前にバッファアンプを設ける事により、低インピーダンスボリュームの使用を可能にし、ボリュームの位置によって発生するノイズレベルの変動を低減させています。

20Hz〜20kHz以外の不要帯域を適度に減らし、オーディオ信号だけをスムーズに取り出す、LHH2000に採用されているアウトプット回路をベースにした、トランス結合マルチフィードバック回路を採用しています。
さらに、+14dBの利得を持たせる事により、余裕をもってパワーアンプをドライブすることが可能です。
また、アウトプットトランスを搭載したことによって、シャーシのグランドと出力系のグランドの完全セパレート化に成功しています。

アウトプットトランスの2次巻線にデュアルワインディング方式を採用することにより、正相出力と逆相出力の180゜位相の異なった信号をアウトプット2に出力しており、この2つの出力を使う事でパワーアンプのBTL駆動が可能です。(マランツのパワーアンプ専用)
また、位相の異なる出力を使い分けることにより、アブソリュート・フェイズの結線が可能です。
アウトプット2を使用することにより、正相パワーアンプの逆相ドライブや逆相スピーカーの正相ドライブも可能です。

理想の音質追求のため、各パーツにも品質を追及した部品を採用しています。
パワートランスにはトロイダルトランスを、アウトプットトランスにはスーパー・パーマロイ・コアを採用しています。
また、入出力端子には、非磁性金メッキを採用しています。さらに、アンプ全体、特にボリュームツマミの共振や振動の原因といわれるスピーカーの音圧エネルギーを防ぐため、ボリュームツマミにはアルミの無垢を採用しています。
プリント基板には、フリップコートされたガラスエポキシ基盤を用い、絶縁抵抗値を向上させています。
さらにシャーシには非磁性体の銅メッキシャーシを採用し、レゾナンスを下げるために8mmのアルミフロントパネルと1.3kgのダイカストサイドパネルを2枚使用しています。その上、鳴きをおさえるために4mmのアルミトップカバーを採用しています。

LHH2000のアウトプットトランスの設計思想を継承し、デジタル・ライントランスフォーマーDLT-1と組合わせての再生も可能です。
 
 
背面
内部
ガラスエポキシ基板 トロイダルパワートランスとアウトプットトランス
各種パーツ
ブロックダイアグラム
 
機種の定格
型式 コントロールアンプ
入力感度/インピーダンス 300mV/47kΩ
定格出力/インピーダンス 1.5V/50Ω
全高調波歪率(20Hz〜20kHz) 0.03%
SN比(Aカーブ) 110dB
消費電力(電気用品取締法) 8W
電源 AC100V、50Hz/60Hz
外形寸法 幅250×高さ84×奥行211mm
重量 4.2kg