LUXMAN PZ21
¥58,500(1962年8月発売)
解説
プロフェッショナル用としても使える最高品として開発された管球式プリアンプ。
厳選した低雑音管12AX7を全部直流で駆動することによってS/N比を改善しています。
イコライザー回路にはNF型を採用しています。
補正回路にはTAPE、RIAA、SP(eu系)の三種類を備えており、指定特性との誤差1dB以内で補正できるようになっています。
ラックス製入力トランス6325Xを左右各チャンネルに搭載しており、MC型などの低感度カートリッジの直接使用が可能です。
また、入力インピーダンスの切換えも可能なため、イコライザーをMIC(フラット)にセットすることで低インピーダンスのダイナミックマイクも直接使用できます。
トーンコントロールにはLUX方式のNF型トーンコントロールを搭載しています。
PX21ではフラット点にクリックストッパーを設けており、手触りで容易にセットできるようにしています。
フィルター回路にはNF型を採用しています。
プリアウト端子は出力インピーダンスを500オームまで引き下げた設計となっています。
これによりパワーアンプとのケーブル間で外部からのハム誘導やストレイ・キャパシティによる高域特性の劣化が起きるのを防いでいます。
2つのメーターを1つの機構に組み込んだステレオ・バランスメーターを搭載しています。
ラウドネスコントロールや位相切換スイッチ、テープ用コネクターなどの機能を搭載しています。
外観はアートボンドと呼ばれるビニールと金属の積層板を使用しており、これを独自のプレス技術で加工することで独特なデザインを実現しています。
機種の定格
型式 | コントロールアンプ | ||
入力感度(出力電圧1V、1kHz) | Tape:3mV MAG Lo:0.45mV MAG Hi:4.5mV Mic Lo:1mV Mic Hi:10mV Aux:200mV |
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入力インピーダンス | Tape:60kΩ MAG、Mic:60kΩ、600Ω Aux:1MΩ |
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出力インピーダンス | 約500Ω | ||
イコライザー | Tape、RIAA、SP(eu系)、Flat | ||
S/N比 | 60dB以上(RIAA、60kΩ、1V出力) | ||
歪率(1kHz) | 0.1%以下(出力4V以内) 0.25%以下(出力10V以内) |
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トーンコントロール | LUX新NF型、±15dB | ||
ラウドネスコントロール | 12dB(100Hz) | ||
フィルター | 12dB/oct、NF型 High:6kHz、10kHz Low:40Hz、80Hz |
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使用真空管等 |
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電源 | AC100V、50Hz/60Hz | ||
外形寸法 | 幅390x高さ155x奥行290mm | ||
重量 | 9kg | ||
付属 | プレイヤー内蔵用取付金具 |