LUXMAN LX-360
¥365,000(1985年10月発売)
解説
管球式のインテグレーテッドアンプ。
セパレートアンプをワンボックスに集合したようなコンストラクションを採用しており、右chパワー、左chパワー、プリ、ヒーター回路の4つのセクションに、それぞれ独立した電源トランスを搭載したほか、トータルで15電源を構成しています。
回路の共有部分で電流の相互干渉が発生するのに着目し、回路のアートワークを徹底的に見直した結果から生み出されたS.T.A.R.サーキット(Signal
Transit For Accurate Response Cercuit)を採用しています。
それぞれのラインは全て、基準点からダイレクトに各ブロックの信号経路や電源ラインに直結され、独立したループを形成しており、ブロック間で干渉する電流の淀みを解消しています。
各増幅段にレギュレーター回路を搭載しており、基本からの徹底した見直しで、音質のピュアリティを実現しています。
またヒーター回路についても、各段を安定化しており、熱変調やヒーター回路からの信号の回り込みを防ぎ、真空管の持つ音を引き出しています。
機種の定格
型式 | 管球式インテグレーテッドアンプ |
使用真空管 | 6550Ax4 6CG7x5 12AX7Ax3 |
実効出力 | 32W+32W(8Ω、1kHz、両ch同時動作) |
全高調波歪率 | 0.2%以下(1kHz、1W) 3%以下(1kHz、32W) |
周波数特性 | Phono:20Hz~20000Hz±0.2dB以内 CD、Tuner、Line1、2:10Hz~30000Hz-1dB以内 monitor1、2:10Hz~30000Hz-1dB以内 |
入力感度/インピーダンス | Phono:2mV/50kΩ CD、Tuner、Line1、2:200mV/50kΩ monitor1、2:200mV/50kΩ |
SN比 | Phono:81dB以上 CD、Tuner、Line1、2:95dB以上 monitor1、2:95dB以上 |
トーンコントロール | LUX方式NF型湾曲点周波数切替付 低域湾曲点:150Hz、300Hz、600Hz 高域湾曲点:1.5kHz、3kHz、6kHz |
付属装置 | 低域用フィルタ(subsonic:12.5Hz、lowcut:30Hz、off) トーンスイッチ(in、out) モード・スイッチ(stereo、mono) レコーディング&ダビング・スイッチ(source、off、dub、1→2、dub、2→1) ヘッドホン・ジャック(100mW/8Ω) スピーカー・スイッチ(on、off) ラインフェーズセンサー、ACアウトレット2系統(switched:200Wmax) |
消費電力 | 250W(最大出力時) |
外径寸法 | 幅493x高さ170x奥行477mm |
重量 | 25.0kg |